白紙

輪島


2009.3.20-21


 今回の三連休はあまり遠出して疲れたくない、でもどこかに遊びに行きたい・・・。そんな、気持ちを鎮めるために近場でのんびりすることにしました。場所は能登半島。楽天トラベルで調べていると、珠洲市のホテルでお得情報を発見。珠洲市って言ったら能登半島の端っこだね。輪島の朝市にも行けるじゃん!っつーわけで、今回は能登半島に決まり!




七見ポケットパーク
 のんびり朝9時半ごろに自宅を出発。いきなりのドライブだったからかネコ娘も車の中で寝始め、順調に能登半島を北上。お昼前に穴水町を過ぎ、そろそろどこかでお昼ご飯しようかなぁ、なんて話をしていたら・・・ご飯を食べるところが無い!走れども走れども、コンビニ、スーパー、レストランなどが見当たらず。お腹も空いてきて、ネコ娘が泣き始めるかなぁ?と心配を始めたあたりに七見ポケットパークに差し掛かります。確かここは駐車場くらいしかなかったよなぁ・・・と思って通り過ぎようとしたら、レストランののぼりを発見。では、行ってみますか!
 七見ポケットパークに隣接して健康福祉施設「なごみ」ができていました。平成16年10月にできたそうです。中は温水プールやジム、温泉などがあり、レストラン?食堂も備わっています。食事だけでもOKということで、ここで昼食をとりました。



 特別に変わった料理や、郷土料理があるわけではなく普通の食堂でしたが、ボリュームは満点。クマ兄さんは焼肉定食、ペンギン姉さんがカツ丼、ネコ娘が焼きそばを食べましたが、味噌汁や漬物などが付いて、値段も安く、量も多くて大満足。さらに、この日はWBCの第二ラウンド、1位2位決定戦の日本対韓国戦がやっていたので、野球観戦もしながらゆっくり食事してきました。いきなりのんびり旅行満喫です。




見附島(軍艦島)
 空海が佐渡からやってきたときに、色々あってこの島を見附島と命名したんだとか。船のようにも見えるので軍艦島とも呼ばれています。島自体は珪藻土からできていて結構もろいらしく、最近の地震によって崩落や変形が進んでいるそうです。



 右の鐘は恋がかなう鐘?ここ見附島と恋路海岸の間は縁結ビーチと呼ばれていて、ここと恋路海岸に鐘が設置されているんだそうです。両方鳴らすと恋が叶うとか!?ネコ娘が鐘を鳴らそうと頑張っていました。15年早いよ!とはクマ兄さんの心の叫び!




漁?
 見附島を見学して、出発したところ鵜飼川で見かけた不思議な光景。川に小さな桟橋ができていて、そこから網を落とし、おじさんがじっと網を見ています。魚が網の上に来たら引き上げて捕まえるんだろうな。網の下流側に梁が設置されているので遡上してくる魚を狙っているのかな?魚釣りより暇そうです。




ホテル「奥能登 珠洲ビーチホテル」
 さて、さっそくホテルにチェックイン。3時にチェックインしちゃいました。近所にはコンビニが無いのでチェックイン時は要注意。ホテルには珠洲焼資料館や珠洲焼館が併設されています。



 部屋はツインでネコ娘は布団なし。3月3連休特別プランで一人1万円のプランです。入湯税や近くの温泉「すずの湯」の入場券も1万円に含まれていました。
 部屋はまぁまぁの広さ。ベッドも大きめです。テレビはブラウン管だったけど、ネットも接続できるしリゾートホテルとしても十分じゃないかな。ビジネスホテルとは明らかに違います。1万円ならここまでは合格!



すずの湯
 さて、チェックインしたらホテルから200m程のところにあるすずの湯に行きました。大人1人1100円もするのですが、今回の宿泊プランに入場券がプラスされています。お風呂は1100円も取るだけあって、露天風呂、サウナ、内湯とそろっています。シャンプーや石鹸、タオル、髭そり、歯ブラシなどもあるので1100円は妥当な料金かな。ただ、珠洲でこんな立派な施設を造って人は集まるのかな?お湯はナトリウム塩化物泉で結構しょっぱかった。



 お風呂を満喫して、部屋に戻るとまったり気分。ノートPCを持って来ていたので、ペンギン姉さんはネットを満喫。ネコ娘はポータブルDVDプレーヤーでアンパンマンを満喫。クマ兄さんはニンテンドーDSをしながらお昼寝。それぞれが勝手なことをしながら遊んでました。クマ兄さんは日々の疲れを回復!



夕食
 この日一番楽しみにしていた夕食の時間がやってまいりました。1人1万円のプランなのに料理はかなり豪華な予感。期待通りか?それとも期待を外すか?レストランに行くとせいろ蒸しと釜めしの準備ができていて火をつけてくれました。そしてお刺身(甘エビ、ブリ、ともう一つ)、ホタルイカとホタテの酢の物、もずく酢、四角い蓋つきのお椀はなんだったかな?が出てきました。なかなか幸先良い感じ。食前酒も出たな。
 しばらくすると白エビの唐揚げ、そして若鶏のグリルいしる風が出てきました。この若鶏のグリルは柔らかくてかなり美味しかった!
 うまいうまいと食べているうちにせいろ蒸しが出来上がり。サザエ、エビ、ホタテ、白身魚の切り身、イカ、菜の花、カボチャが入っています。それから釜めしも出来上がり。小エビが散りばめられた炊き込みご飯。どちらもうまい!



 で、バクバク食べていたらなぜか再び白エビの唐揚げが登場。ウエイターさんの連携が悪く、うちにまだ出してないと思ったようで二皿目がでてきました。ネコ娘のお気に入りなので、いただいちゃいました。ラッキー!
 釜めしはご飯茶わん三杯分くらいありました。漬物とお吸い物が出てきて大満足。最後にデザートまで。温泉に入って、この食事で1人1万円はかなりお得だったな、ヨシヨシ!



 夜はゆっくり寝て、明日の輪島観光に備えました。クマ兄さんはPCで遊んでいたけれど・・・。



朝食
 朝食はペンギン姉さんが洋食、クマ兄さんが朝食を選択。昨日の夕飯もそうだったけど、ネコ娘にはご飯とふりかけがサービスで付いてきました。子供用のスプーンとフォークも貸してくれます。洋食は目玉焼きとベーコン、パンにコーヒー。オレンジジュースも付いてました。
 和食はご飯に味噌汁、焼き魚に佃煮、お新香、海苔など。そして、湯豆腐。朝から湯豆腐とは豪勢です。



 という感じで、まったりと珠洲ビーチホテルを満喫した一行は、輪島に向けて出発。日本三大朝市のひとつ輪島の朝市に行ってみよう!



風力発電
 珠洲市から輪島市に向けて国道249号線を走っていると、風力発電の風車が見えてきます。珠洲風力発電株式会社の風車のようです。1500KWの風車が30基ほどこの近辺に設置されているそうです。



輪島朝市
 ホテルを出発して1時間半くらいで輪島に到着。駐車場に車を止め、さっそく朝市が行われている通りへ。市姫参道という小道を通ると、すぐに朝市の通りに出られます。市姫参道にはカレイが干してありました。干物になるんだね。
 輪島の朝市は平安時代から続く伝統的なものらしいです。ほかに安土桃山時代からの千葉勝浦の朝市、江戸時代からの岐阜高山の朝市が日本三大朝市だそうです。右はピーナッツの箸置き。1個150円でした。お土産にはいいかもね。
 この日もたくさんの観光客で朝市は賑わっていました。駐車場には県外ナンバーの車も多いね。高速道路休日1000円ってこの日からだっけ?



 右はエイとかサバとかカワハギの糠漬け。発酵したにおいが結構きつい。でも、焼いて食べたら美味しいんだろうなぁ。ほかにフグの卵巣の糠漬けも売ってました。これって、なぜテトロドトキシンが減少するのか解明されていない奇跡の食べ物だよね。買えばよかったかな?高かったけど。
 輪島の朝市では干物が多く売られていました。写真はアワビの干物。試食用で並んでいた(左)干物をアワビだと思って食べたらサザエでした。アワビはさすがに出さないか。



 ペンギン姉さんはお土産に魚の干物の盛り合わせを買ってきました。イワシ、アジ、カレイなどが入って2000円くらいだったかな。買うときはちょと高いかなぁと思ったけど、家で食べたら3食分、味も美味しくてお得でした。




稲忠漆芸会館
 輪島の朝市でお土産も買い、あとは帰るだけ。でも、すぐに帰るのではもったいないので、輪島塗の勉強をしていくことにしました。



 行ったのは「稲忠漆芸会館」。入館無料で輪島塗の工場見学をすることができます。輪島塗のお店も併設されているので、高級なものから比較的安価なお土産まで買えるようです。
 左は下地塗という工程。そして、右は研物という工程。内容はよくわかりません。でも、職人さんが一生懸命作業していることはよくわかりました。値段が高いのも、たくさんの職人さんが関わっているからなんだね。



キリコ会館
 稲忠漆芸会館の横にあるキリコ会館にも行ってみました。ここには行く気が無かったのですが、入口にはミシュラン「日本版観光地ガイド本」で☆☆になったという看板があり、なぜかネコ娘がここに行きたがり、とうとう入館することになりました。入館料はJAF割があったので、大人1人500円。まぁ、良しとするか。



 入ってみると、暗い館内になんだかでかいのぼりみたいなのが陳列されています。キリコというのは左写真にある、文字が書かれた燈籠のこと。お祭りのときにかついで練りまわるそうです。普通、お祭りと言ったら神輿が担がれますが、能登のお祭りではキリコが主役のようです。もちろん、神輿も一緒にかつがれますが・・・。
 キリコとは子燈のことのようです。高さは10mを超えるものもあり、数十人でかついだり、車輪をつけて引っ張ったりするそうです。キリコの上には人形があったりして地域ごとに特色があるとか。


 このキリコ祭りは能登半島の人にはとても重要なイベントで、盆や正月に帰ってこなくてもキリコ祭りのときには帰ってくると言われるほどだそうです。北陸の人も祭りが好きだねぇ・・・。
 左はこどもキリコ。ネコ娘くらいの子供たちが担ぐようです。サイズも小さくてかわいい。


 右は能登半島の輪島市で行われているもっそう祭り。江戸時代に年貢の取り立てが厳しかったのを免れるため、山奥に隠し田を作り、そこで米を収穫して、腹いっぱいご飯を食べていたそうです。その先祖の苦労と腹いっぱいご飯が食べられる喜びを忘れないように、山盛りご飯(5合)を食べるお祭りです。お椀から約15cmの高さまで盛るそうです。おかずも用意されるとか。ある新聞の記事によると誰も食べきれなかった、とありますが5合ならクマ兄さんなら食べられるな。たぶん余裕です。




 朝市、輪島塗、キリコと能登半島の先っちょの輪島を堪能し、そろそろお昼の時間。パンフを見ていると能登丼というのがあるそうです。能登丼の定義は、能登産のコシヒカリ、能登の水、地場でとれた食材を使用した丼であること、だそうです。だから、いろんな丼があるようです。安いのから高いのまで。そこでパンフで見つけた「茅葺庵 三井の里」というお店に行くことにしました。



茅葺庵 三井の里
 輪島市から車で30分ほどで「茅葺庵 三井の里」に到着。茅葺のお店なので、車で通りかかったらすぐにわかりました。どこからお店に入るのかよくわからない構造なのですが、とりあえずそれらしき戸から入ってみると、食事ができるようなお店に見えません。なんとかお土産屋さんのように見えるかな?って感じ。でも、このお店の端のほうに「かや〜て丼」と書いた看板があります。やはり、ここだな!?ということで部屋にあがりこんでみました(右)。
 あがりこんだら迷路のような部屋の配置。探ってみると厨房でおばあちゃんが二人で料理をしています。「ご飯食べれますか?」と聞くと、部屋に通してくれました。左写真の部屋は囲炉裏の部屋なのですが、ここは煙がすごいので食事は別の部屋にしてもらいました。

 で、ほかの部屋に行くと寒い!お客さんは他にいないし、暖房も効きが弱い。すると、おばあちゃんに灯油ストーブに火を点けてくれと頼まれてしまいました。隣の部屋も一緒に・・・。電池が無いので着火マンで・・・。久しぶりに反射式の灯油ストーブに火を点けました。



 しばらく待って部屋があったまってきたころにお待ちかねの能登丼「かや〜て丼」が登場。旬の野菜を天ぷらにし、上から卵のふわふわを乗せた丼でした。味噌汁と漬物、豆腐がついて700円。そして、写真に写っているのは食事用のお箸ではなく、お土産用の菜箸。食事用には割り箸が他についてきます。クマ兄さんは気付かずに菜箸で食べちゃったけど。

 時間に余裕があったのでなかなか面白いお店だったけど、時間が無い時だったらイライラするだろうなぁ、と思いましたが、値段の割に美味しかったし量もあったので満足しました。おばあちゃん(店員)もどんなにお店が込んできてもマイペースだったし・・・。ちゃんと菜箸ももらってきました。





 と、いうことで今回の近場まったり旅行はおしまい。自宅には16時ごろに到着し、まったりと能登の朝市で買ってきた干物を夕飯にいただきました。



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