白紙

宇治金時


2010.7.24


 先週、城崎温泉にいってのんびりして来たのですが、なぜかペンギン姉さんが突然「京都で宇治金時が食べたい!」って言い出しました。京都で宇治金時ですか・・・行っちゃう?みたいなノリで京都に行ってきました。学生のようなノリだったね。



京都へ
 今日も3時起きの3時半出発。先週とだいたい同じ時間(5:45)に敦賀通過。なかなか良いペースで進んできました。ガラスの虫の衝突痕がキチャナイ。
 6時半ごろ、どうしても眠気に耐えられなくなり賤ヶ岳SAでちょっと仮眠。7時過ぎに起きると、周りにたくさんの車が停まっていました。天気もいいし、みんなお出かけかな?

 7時過ぎに賤ヶ岳SAを出発し、順調に京都を目指します。名神道の米原JC〜草津JCはかなり走りやすくなったねぇ。車の数はそこそこ多いけど、新名神ができる前に比べたらかなり走りやすいよ。

 名神⇒京滋バイパスを通って宇治西ICで高速を降りました。高速代は1350円。安いねぇ。

 宇治西ICで高速を降りて国道24号で北上。途中のコンビニでネコ娘の朝食のパンを購入し食べさせる。クマ兄さんとペンギン姉さんは飲むヨーグルト。食べ終わったら再び北上して伏見へやってきました。



伏見稲荷大社
 伏見の目的地は伏見稲荷大社。全国四万社ある稲荷神社の総本宮らしいです。そう言われたら行かないとね。
 で、るるぶのガイドを見ると伏見稲荷大社には駐車場があるはずなんだけど、どこにあるのか分からない。分からないうちに住宅地の中に迷い込んで、大変なことになってしまった。途中の工事現場のおっさんに聞いたら、今日は祭の日なので四所街道の向こうにしか駐車場がないよって教えてもらいました。でも、四所街道ってどこだ?

 あちこちウロウロしたら伏見工業高校の南側に稲荷大社の駐車場を発見。ちょっと遠いけど歩くか・・・と思ったらペンギン姉さんは行かないって。じゃ、ペンギン姉さんだけ置いて、ネコ娘と二人で伏見稲荷大社に行ってみよう!

 京阪とJRの間くらいで右のお地蔵様を発見。ここのお地蔵様は手入れが行き届いているなぁ。
 駐車場から10分くらい歩いて伏見稲荷大社の鳥居に到着。ちょっと暑過ぎだね、今日は。所々の日陰でネコ娘を休ませながらゆっくり進みましょ。
 本殿に到着すると周囲は赤い提灯でいっぱい。本宮祭って書いてあるけど???。後から調べてみたら本宮祭(もとみやさい)といって、「稲荷大神のご分霊を祀る全国の崇敬者が総本宮に参拝して日々の御神恩に感謝する大祭」だそうです。たぶん、全国の稲荷神社の皆さんがここに来るってことかな。
 ちなみにこの本殿は1499年に建てられたもので、国の重要文化財になっているそうです。この本殿が建て替えられる前のものはなんと応仁の乱で焼かれてしまったとか。京都に来ると歴史が濃いねぇ。
 稲荷大社といえば狐だね。お稲荷さんっていうくらいだし。狛犬の代わりに狐がいろんなところにいました。
 この伏見稲荷大社で最も?有名なのがこの千本鳥居。実際には一万基ほどあるそうです。この鳥居は信者が奉納したもので、江戸時代くらいに始まったものだそうですがいまでも続いているみたい。
 この千本鳥居を抜けると、奥社に到着です。でも、奥社からさらに山奥へ鳥居は続いていたりして。
 奥社でお参りして、奥社の裏側に行くと「おもかる石」というものがありました。この燈籠の前で願い事を考えて、念じながら石を持ち上げます。このとき、自分が予想していたよりも石が軽ければ願い事が叶い、逆に重ければ願い事は叶わない、というものでした。願い事が叶わないと悲しいので、何も考えずに持ってみたらかなり重かった。何も考えなくて良かったかな。



 千本鳥居もくぐれたし、ペンギン姉さんを車に放置して来てるし、なによりネコ娘が暑い!暑い!って騒いでいるのでこのあたりで撤収します。伏見稲荷大社はまだまだ山奥まで続くんだけど、それに行こうと思ったら一日コースだしね。



宇治市源氏物語ミュージアム
 今日は予想最高気温が35度。暑いのであまり外には出ないようにしないとね。ということで、涼しくお勉強するために宇治市源氏物語ミュージアムに行ってみました。
 左は牛車(ぎっしゃ)。牛が引く乗り物です。源氏物語の華やかな世界を象徴する乗り物だそうです。この時代、人々は食べていくだけで必死だったはずなのに、ごく一部の特権階級は何頭もの牛を飼い、何人ものお供を雇ってこのような乗り物に乗っていたそうです。
 右は囲碁。偶然性に頼らずに知力で勝敗がきまる遊戯として、平安時代に上流階級の遊びとして流行したそうです。源氏物語にもたびたび登場するそうです。読んでないから分からないけど・・・。
 この模型は源氏物語に出てくる六条院という大邸宅。春夏秋冬の四つの部分に分け、四季それぞれの美しさを見せる御殿と庭に作り、そこに女君たちを住まわせたそうです。ま、源氏物語に出てくる想像の建物だけど。
 こんな優雅な人たちが、この時代にもいたんだねぇ。この琴を弾いている二人なんか、料理も洗濯も掃除もしたことないんだろうなぁ。

 実は右の塀の外で光源氏が覗いている・・・というシーンでした。
 結構シンプルな博物館でした。一番の見どころは映画「橋姫 女人たちの心の丈」ですかね。テンポが速くてどんどん話が進むんだけど、登場人物が把握できていないので、なかなか理解しにくかった。もっと勉強しないとね。

 それでも、なんとなく満足して源氏物語ミュージアムを後にします。外に出ると、木の幹にカタツムリがたくさんくっついていました。こんなにたくさんカタツムリを見たのははじめてかも。



宇治上神社
 せっかく宇治に来たので、行ったことのない世界遺産を訪れてみよう、ということで宇治上神社に行くことにしました。

 地図を見ると源氏物語ミュージアムからすぐ近くなんだけど・・・車で移動して駐車場を探して・・・700円/日の駐車場を見つけて停めました。京都は駐車場が高いなぁ。

 駐車場は福寿園宇治工房のすぐそば。帰りに福寿園によってみよう。

 と、坂を歩き始めるとすぐに現れたのは宇治神社。上が無いよ、上が。ここは世界遺産じゃないね!?でも、一応お参りしておこう。

 宇治神社は宇治上神社と何やら関係ありそうな・・・。
 宇治神社から先に少し進むと宇治上神社がありました。こっちは世界遺産。鳥居をとおって拝殿でお参りして・・・というところでネコ娘が「おしっこ〜、もれちゃう〜」だって。社務所でペンギン姉さんがトイレの場所を聞くと、すぐ近くの源氏物語ミュージアムで借りてください、だって。源氏物語ミュージアムってすぐ近くかよ?
 宇治上神社から源氏物語ミュージアムまではあるいて3分くらいの超至近距離でした。駐車場を移動しなければよかった・・・。

 ま、それもしょうがないな、と気を取り直し、再び宇治上神社に向かいます。
 では、拝殿からもう一度。この拝殿は鎌倉時代に建てられたもので国宝でした。古すぎて、どこが貴重なものなのかクマ兄さんには分からないよ。
 拝殿の横には桐原水という湧き水がありました。これは宇治七名水の一つとされているそうですが、現存する最後の一つなんだそうで。宇治七名水は室町時代に宇治茶を淹れるときに不可欠な水とされたそうですが、この桐原水以外は枯れてしまったらしい。
 建物の中に入ると左の方から水が湧いています。そこで、柄杓を使って左側からきれいな水を取り、右側で手を洗います。手水舎になっているんですね。この中に入るだけで冷気で涼しくなります。ここは気持ちいい。
 拝殿の後ろにある本殿。平安時代後期の建物で、現存最古の神社建築なんだそうです。この写真に写っている建物は覆屋で、この中に本殿が三つ並んでいるんだって。中を覗くの忘れた〜!



福寿園宇治工房
 今日も世界遺産を一つ見れて満足です。では、そろそろお昼ご飯の時間なので宇治金時を探しに行ってみようかね。


 あ、そういえば近くに福寿園宇治工房があったから、そこも覗いて行かないとね。どれどれ〜・・・って店内を物色。


 店員のおっちゃんに抹茶体験とかありますよ〜って言われて、それもいいな〜って二階に行ったら福寿茶寮っていう喫茶店がありました。ネコ娘が、「ここでかき氷食べる!」って言うので、抹茶体験はやめて予定通り宇治金時を食べることにしました。
 では、1人ひとつ宇治抹茶アイス氷を。季節限定の一品でした。一つ1050円です。ネコ娘の分も注文してしまいました。だって、富山からわざわざ京都まで宇治金時を食べに来たのに、分けて食べるのは寂しいもんね。
 そして、さすが福寿園の宇治金時。超豪華で金時豆は甘いし、抹茶アイスは甘苦、かき氷はふわふわ。白玉もちもち。すっごく美味しかった。さすがにネコ娘は1人で一つ食べられなかったので、1/3くらいはクマ兄さんがお手伝いしました。
 いやー、食べた食べた。とっても美味しかった。お腹も一杯。宇治金時だけでお腹いっぱいだわ。



 大満足でお店を出たら、自動販売機を発見。すべて伊右衛門でした。



平等院表参道
 宇治金時で体が冷えた〜〜〜寒い。ちょっと体を温めに、宇治川を渡って平等院表参道のお店でも冷やかしに行ってみようかね。宇治上神社の方からは中の島っていう中洲を通って平等院の方に行くことができます。この赤い橋は朝霧橋。
 中の島を通ってもう一つの橋、橘橋を渡ります。この橋の方は流れが緩やかなので、観光客を乗せた屋形船が遊覧していました。気持ち良さそう〜。



 ちなみにこのあたりですでに汗だくになるほど体は温まりました。
 久しぶりの平等院表参道。4年前に来た時はこの上林(かんばやし)っていうお茶屋さんで抹茶を飲んだんだっけな。今回も店に入ってみたけど、500年続いているお店ですよ、とか、地図の記号はこのお店のマークですよ、とかいろいろ教えてくれました。
 そして、この上林というお店を出ると、隣にも上林というお茶屋さんがありました。そこのおばちゃん曰く「隣は本当は田中さんって言うんです。本当の上林はうち。創業300年です。商店街の記念館に紹介されていますよ。そもそも、500年前にはお茶は無いから・・・」みたいなことを言ってました。隣同士でよくやるわ。
 右はお茶の箱が並べられた壁。お茶の産地らしいオブジェでした。
 あるお店の軒下。ツバメの巣がありました。目も開いていないような雛たちが親鳥が戻ってくるのを待っていました。かわいいねぇ。
 30分ほどブラブラしましたが、暑くて耐えられないので車に戻ります。再び橘橋を渡って、中の島を通り、朝霧橋を渡って駐車場に戻ります。

 いや〜、今日は暑い。



ドライブ
 車に戻るとネコ娘はお腹が空いた〜だって。なので、コンビニに行って唐揚げを購入。それを食べたら眠くなって昼寝を始めちゃった。これじゃ、鈴虫寺に行きたかったのに行けないよぅ。じゃ、ドライブだな。ってわけで、宇治市から京田辺市、八幡市などをドライブして京都市内に移動。ペンギン姉さんも昼寝しちゃったけど、そこそこ楽しかったな。



壬生寺
 最近、NHKの大河ドラマで坂本龍馬を見ているので(クマ兄さんは15年前からの龍馬ファン)、坂本龍馬とかかわりのある新撰組が本拠地にしていた壬生寺でも見に行ってみようってことで壬生寺に来てみました。
 ここに来るまでの道のりは一方通行の狭路で結構大変。駐車場も一応ありますがコインパーキングだし、狭いしなかなか車では来難い場所でした。
 左は千体仏塔。パゴタ様式の仏塔に1000体の石仏を安置したものだそうです。右は水かけ地蔵。お地蔵様に水をかけてお参りします。
 境内はこんな感じ(左)。周囲の道路は狭いけど、境内は広々でした。右は壬生塚に入るための長屋。壬生塚に行くには100円かかります。入らなかったけど。壬生塚は新撰組隊士の墓があるところ。割と観光客の人が入っていましたね。新撰組ファンって多いんだなぁ。
 長屋の脇には夜啼き地蔵がありました。この夜啼き地蔵は、病気平癒や幼児の夜泣き止めにご利益があると言われているそうです。
 右の木が茂っているところが壬生塚。ここに新撰組隊士7名が葬られているそうです。木々で良く見えないけど。
 壬生寺の向かいにある旧神先家住宅は特別参観を催していました。でも、家の中に入るにはお金がかかるみたいなので、ちょっと覗いて退散。武家住宅風の上層民家として貴重な建物なんだそうです。



京都市内
 壬生寺で事前に調べてあった「おばんざい」のお店に電話。子供いても大丈夫ですか?って聞いたら大丈夫ですよ〜、席とっておきましょうかぁ?って言ってくれたので予約。30分くらいで行きますって。

 それから、四条通りを通って四条河原町へ。すると、反対車線に白い着物を着た行列が登場。何かのお祭りのようです。ちょっと渋滞気味。

 左は京都四條南座。歌舞伎をやってるところのようです。歌舞伎は見に行ったことないなぁ。まだ興味なし。



さくらdining
 ちょっと早いけど(17:00)、お昼御飯は宇治金時だったので夕飯にします。さっき、壬生寺から予約したさくらdiningというお店。四条河原町の阪急7階にあるおばんざいのお店です。
 1480円/人で上のようなワンプレートとビュッフェ。ペンギン姉さんはお豆腐ハンバーグでクマ兄さんは海老フライ。海老フライは三本あったけど二本はネコ娘に食べられました。その分コロッケと白身魚フライを食べたけど。

 おばんざいって子供の頃に母親が作ってくれた料理みたいで懐かしいね。子供の頃はあんまり好きじゃなかったけど。歳とったのかなぁ。左のお皿?に三回分山盛り食べました。値段の割に良かったな。
 ちなみにネコ娘(4歳)は無料でした。



お神輿
 お腹いっぱいになって、このまますぐに帰るのももったいないので、先ほどのお祭りを見に行ってみました。夕方の6時くらいには四条通りは完全に封鎖。四条河原町の交差点から2〜300mほど烏丸方面に行ったところでお神輿を担いでいました。外国人もたくさん見てるねぇ。観光客は車道に出てはいけないみたいで、かなり厳しく注意されていました。



 お祭りもおまけで見れたし、そろそろ帰ろうかね。今日は日帰りだからね。駐車場に戻って車に乗り込み、ちょっとだけ京都市内をドライブして二条城と京都タワーを見て、それから京都を出発。

 京都東ICで名神道にのり、そのまま名神⇒北陸道で富山に向かいます。京都を出たのは20時くらい。富山の自宅着が0時半くらいかな。途中、あまりに眠くて二回ほど仮眠をとりました。体力落ちたなぁ・・・三時起きだからしょうがないか?



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