シンガポール


2001


 過去の海外は二回ともハワイ。そろそろハワイ以外の海外にも行ってみようかと思っていた2001年のGW。ぼーっとニュースを見ていたら成田空港で海外旅行から帰ってきた人のインタビューが流れてきました。その旅行者が「シンガポールに行って来た。ナイトサファリが面白かった!」と言っていました。ナイトサファリ?面白そうジャン!ということで、行き先はシンガポールに決定したのでした。
 (2008年になって思い出して旅行記書いてます。細かい日程など覚えていないので全工程まとめちゃいました。)



出発
 当時住んでいたのは千葉県の市川市。最寄駅の市川駅から成田エクスプレスに乗れないため、快速に乗って成田空港まで移動します。でも、せっかくの海外旅行なのでグリーン車に乗って行きました。お弁当にトンカツ弁当を買って食べたなぁ。



ホテルニューオータニ
 シンガポールでのホテルはニューオータニ。現在は別のホテルになってしまいましたが、当時はクラークキーから徒歩すぐというとても立地条件の良い場所にありました。ホテルの朝食(バイキング)で食べたお粥がとっても美味しくて、毎日おかゆを食べていたのを覚えています。海外のホテルでここより美味しいおかゆには未だに出会ってません。



マーライオン
 シンガポールのシンボル、マーライオン。マーライオンは上半身がライオンで下半身がマーメイド。その昔、マレーシアの王族が対岸を目指して出航。しかし、途中で海が荒れてしまい、王族が波を静める為に被っている王冠を海に投げると、海は静まり無事に対岸にたどり着くことができたんだとか。その時、ライオンが現れて、王族にその大地を治める事を許して立ち去った。そこで王族はその土地をシンガプーラと名づけ、海の神とライオンを合体させたマーライオンを国の守り神にした、という伝説があるそうです。
 右の写真はアンダーソン・ブリッジ。1910年に建設された橋ということで、もうすぐ100周年。
 アンダーソンブリッジを徒歩で渡り、マーライオンの側へ。シンガポール川の河畔からはシンガポールの街並みとその手前の公園の緑がとってもきれいでした。
 世界三大ガッカリに選ばれたマーライオン。なるほど!という感じでミニマーライオンは水を吐いていますが、大きいマーライオンは水が出ていません。ポンプが故障したまま修理していないので水が出ないんだとか。しかもすぐ横に橋がかかり、正面からマーライオンを見ることができません。翌年の2002年にはマーライオン・ピアというところに移され、正面からも見えるように桟橋が作られるなど環境改善がなされたようです。



シンガポール植物園
 シンガポール植物園は入園無料。ただし蘭園は$2くらいだけかかります。この蘭園にはダイアナ妃、天皇、皇后両陛下、皇太子ご夫妻など、世界の名士の名が名付けられた蘭が栽培されていました。
 そんな蘭園よりも一番記憶に残っているのが左の広場。熱帯の木が芝生のような草の生えた広場にポツンポツンと生えていて、まるで恐竜か何かが飛び出してきそうな光景でした。右のほうの藪の中からT-Rexがガオーと出てきそうな感じでした。どう?



マリーナベイ?
 ひと通り観光した後、訪れたのがマリーナベイ(だと思います)。公園になっていて、対岸には高層ビル群が見えます。その手前では魚釣りを楽しむ男達。のどかな風景でしたが、夜はちょっと怖そうだね。



ナイトサファリ
 夜には今回のシンガポール旅行のハイライト、ナイトサファリに参加。バスで動物園に着くと、まずは夕食。シンガポール料理のビュッフェでした。そして、暗くなってきたらナイトサファリ。といってもツアーでの参加なのでトラムに乗って園内を一周するだけ。といっても一周約40分かかるのでそれだけで十分って言う人がほとんどかな。トラムは日本語ガイドが乗り込むものもあって、今回はその日本語ガイドのあるトラムに乗りました。トラムからはフラッシュ撮影ができないので、何も写真残っていないのが残念です。でも、昼間は寝ている動物が寄るには活発に動いているのがよくわかりました。




ティアン・ホッケン寺院
 二日目は中国寺院のティアン・ホッケン寺院の見学から。よく覚えていませんが、お参りの仕方が日本とことなっていて、ガイドさんに教わりながらお参りしたと思います。寺院としては1841年に建てられたシンガポール最古の寺院なのですが、新しく立て直されたものなので、かなりきれいな建物でした。あまり、最古の寺院って感じがしなかったな。



お茶
 生まれて初めて中国式のお茶を飲みました。小さなコップにお茶を入れて、それをもう一つの小さなコップに移して、最初のコップの匂いをかいで、そのあとお茶をグイッと飲む。面白かったので何杯も飲んじゃいました。



セントーサ島
 シンガポールの誇るリゾートアイランド、セントーサ島。入島するのに$2かかるそうです。そして、ロープウェイで入島。ロープウェイからはシンガポールの港の風景がよく見えました。世界最大の貿易港が一望できました。ちなみにシンガポールではこのロープウェイをケーブルカーと言っているそうです。
 左は龍の噴水。ここで記念撮影をした後、お昼ご飯をたべました。中華料理のコースっていうような料理だったのですが、これだけは食べたい!と思っていたペーパーチキンが登場!タレに漬け込んだ鶏肉を紙で包んで揚げたもの。ご飯の上で紙を破ると、肉汁&タレがご飯にかかって二度美味しい!とガイドブックには書いてあったのですが、この日のご飯はチャーハンでした。。
 マーライオンタワーの足元には写真のような噴水がありました。水がピッ!ピッ!と右から左へ、左から右へと飛んでいきます。子供達が楽しそうに水を追いかけていました。
 セントーサ島にある水族館「アンダーウォーターワールド」。水槽の底をチューブ型のトンネルを通って進んでいきます。しかもここのトンネル、動く歩道になっていて立っているだけで先に進めちゃいます。さらに、このトンネルはぐるっと周回するように丸く作られているので、立っているだけでグルグルと何周でも回ることができます。


 夜はセントーサ島の噴水でミュージカル・ファウンテンと呼ばれるショーを見ました。これは水と光と音楽を使ったショーでマーライオンから光が出たり、噴水で作った扇形の壁に物語を写したり・・・と30分程度ですがなかなかきれいなショーでした。



市内散策 チャイナタウン
 この日は、まずはホテルからチャイナタウンまで歩いて移動。この日は歩いて、歩いて、歩いて・・・の観光です。自動車は日本車が多いねぇ。シンガポールは新しいピカピカのビルと古くて重厚な建物が混在する町でした。
 歩いていくと急に待ちの雰囲気が変わりました。今となっては良く覚えていませんがたぶんチャイナタウンじゃないかと思います。アパートが道路沿いにずっと並んで壁を作っていました。
 最初の訪れたのはスリ・マリアマン寺院。1827年、インド人の商人ナライナ・ピレイ(によって建てられたシンガポール最古のヒンズー教の寺院です。ヒンズー教の寺院はゴープラムと呼ばれるヒンズーの神々が飾られた塔門が特徴的。このゴープラムを通って中に入ることになります。割と自由に入れました。
 中に入るには、ゴープラムのところで靴を脱がなければなりません。最初はえっ?って思ったのですが、中は石畳で敷き詰められていて、しかもきれいに掃除されていて足が泥だらけになるようなことはありませんでした。しかし、ヒンズー教は神様がいっぱいいて、にぎやかで楽しそうだね。

リトルインディア
 今はもう名前を忘れてしまいましたが、二つの寺院が並んでいました。ここもリトルインディアです。ここはスリ・マリアマン寺院ほど人がいませんでした。スリ・マリアマン寺院は日本のガイドブックにも必ず紹介されるほど有名な寺院ですが、こちらはそれほど有名ではないようです。ちょっと暗かったので中には入らなかったと思います。
 (追記)左の寺院はスリ・バダパティラ・カリアマン寺院でした。
 左は龍山寺(レオン・サン・シー・テンプル)。屋根に龍の彫刻が目立つ道教の寺院。道教とは中国三大宗教の一つで、他の二つが仏教と儒教。クマ兄さんは道教にはまったく無縁でしたが日本にも寺院はあるそうですね。右は恆佛寺。隣にはシャカ・ムニ・ブッダガヤがあります。なので、恆佛寺はほとんど覚えていません。シャカ・ムニ・ブッダガヤとは高さ15m、重量300tのシンガポール最大の仏陀像のこと。建物の内部にあり、写真を撮る勇気がありませんでした。
 左はスリ・スリニバサ・ペルマル寺院。1855年に建てられ、シンガポールの国家遺産になっているそうです。ヒンズー教の最大のお祭、タイプーサムのスタート地点にもなっているそうです。右はリトルインディアのメイン道路、セラグーン・ロード(たぶん)。シンガポールといえばシティの超高層ビル群が想像されますが、このリトルインディア大分雰囲気が異なります。インドっぽい?(インド行ったことないけど)
 こっちはスリ・ヴィラマカリアマン寺院。ヒンズー教の三大神の破壊神シヴァの妻、カリ女神を祭っている寺院だとか。ヴィラマカリアマンとは勇者カリという意味だって。どこでも同じだと思いますが、ヒンズー教の寺院は内部に入るときには必ず靴を脱いで入るのがルールなんだそうです。



アラブストリート
 リトルインディアからアラブストリートへ移動中。突然のスコールに襲われ、フリーマーケットに逃げ込んだ時の写真。突然、ものすごい大雨に見舞われたのですが、10分くらいでやんでしまいました。
 こんどはアラブストリートのサルタン・モスク。シンガポールで最も古く、もっとも大きいイスラム教の寺院です。観光客も時間限定ですが内部を見学することができます。二階から礼拝堂を見るという形ですが。
 そこで、クマ兄さんとペンギン姉さんも中に入って見学しようとしたのですが、黒い皮膚のおじさん(黒人ではなかった)にいろいろと話し掛けられます。たぶん、このモスクの受付か管理者の人だと思います。怒っている風ではありませんでした。でも、英語でも日本語でもない言葉で話し掛けられてもさっぱりわかりません。すると、先に入っていて、見学を終えた日本人の観光客のお姉さんから「このカッパみたいなのを被ってって言ってるんですよ。」と黒いカッパのようなコートのようなものが壁にかかっているのを教えてもらいました。
 そう、イスラム教は女性が肌を露出するのはいけないことでしたね。なので、カッパを着てねって言っているようでした。ペンギン姉さんがそのカッパを着れば、何も言わずに中に入れてくれました。
 サルタン・モスクからフリーマーケットへ徒歩で移動。すると、フリーマーケットではドリアンの露天売りがあちこちで見られました。というか、ドリアンは外でしか販売できないでしょう。臭すぎて・・・。でも、若いきれいなお姉さんが、ここでドリアンを丸ごと買って、隣のベンチで普通にドリアンを食べてました。手づかみで、お猿さんのように。それでもドリアンを食べているお姉さんやおじさんたちは、普通におやつを食べるような感じでドリアンを食べていました。ドリアンってシンガポールでも持ったままバスなどの公共交通機関に乗ってはいけないほど臭いはずなんだけど。
 この日の市内観光最後のハイライトはラッフルズ・ホテル。ホテル内をウロチョロしてましたが、なかなかこんなホテルに泊まったことがないので、挙動不審な二人だったと思います。そして、せっかくなので昼間から「ロングバー」へ。ここはかの有名なシンガポールスリングを生み出したバー。一杯2000円くらいしたと思います。ですが量が多い!クマ兄さんはたしか全部飲みきれなかったような。そして、このロングバーでは落花生がおつまみとして出てきます。この落花生の皮をパリっと割って、中身を食べたら床にポイッ。それを自分や他の人が踏み潰すことで、落花生の油が床のワックスになるようにしているんだそうです。昼間なら他のお客さんも少なくて、観光客としていくなら良いかもね。昼間から強いお酒を飲むと後が大変だけど。



昼食
 ある市内散策の日の昼食。ホーカーズ(屋台村)で食べた時のこと。いろんなお店からチョコチョコと買ってきて食べました。安くて、早くて、美味しい(たまに外れ有り)。



夕食
 こちらは夕食。やっぱり安い。左手前に写っている黒いスープは鳥骨鶏のスープ。肉はおいしかったですが、スープは酸っぱかったような。これだけは良く覚えています。



噴水
 左が夜、観光バスからみた「富の噴水」。サンテック・シティ・モールというところの中心部にあります。この噴水は世界最大!風水にこだわったシンガポールならではの観光地。でも、写真撮る時にフラッシュを焚いてしまったので良くわからない写真になっちゃいました。右は、ひと通り観光を終え、ホテルに戻り、やっぱりもう少し遊ぼう、とおもってクラーク・キーに出かけ、夜店でココナッツを買って飲んだときの写真。ココナッツ丸々一個はちょっと多かった。これも全部飲みきれず。



シンガポール動物園
 先日のないとサファリだけではちょっと物足りない(ナイトサファリがトラムだけだったので)クマ兄さんとペンギン姉さんはナイトサファリの隣にあるシンガポール動物園に行くことにしました。MRTに乗って最寄駅まで行き、そこからタクシーで。タクシーはベンツでした。初めてベンツ乗ったかも。
 このシンガポール動物園は檻をほとんど設置せず、堀や植物の壁で来園者との間を仕切り、できるだけ自然に近い状態で飼育するオープンシステムと呼ばれる方法を採用している動物園です。なので、動物の写真を撮る時に網や柵が邪魔にならず良い写真が撮れます。最近(2008年)には日本でもこのような飼育方法を採る動物園が大分増えてきましたが、2001年にほとんどの動物でこの方法を採用しているのは世界中でもまだまだ少なく、進んだ考えの動物園でした。
 写真をとろうと思うと、とてもきれいに取れます。クマ兄さんが今までで訪れた動物園では一番開放的な動物園だったかな。二番目はハワイのホノルル動物園。日本ではサファリパークくらいかなぁ。シンガポール動物園では檻に入っている動物をほとんど見なかったような・・・。覚えていないだけかもしれないが。
 サルやラスカル(アライグマ)も触ろうと手を伸ばせば届くようなところで飼育・展示されています。ずっとずっとみて回りたい動物園でしたが、この日はとても蒸し暑く、また蚊が居てあちこち刺されるので、そっちが気になって大変でした。もっとゆっくり見てきたら良かったなぁ。



リバークルーズ
 シンガポール最後の夜は、クラーク・キーからシンガポール川を巡るリバークルーズに乗りました。ラッフルズ卿の上陸地点やマーライオン、その他観光地にもなっている建物、施設を船に乗って巡ります。最後の夜にきれいな夜景を見れて、ちょっと寂しい気分になってしまいました。



クマ兄さんの部屋に戻る

旅の記録に戻る