黒部渓谷鉄道
2004.11.6
富山に移り住んで1年9ヶ月。富山県内の観光地で気楽にいけるところはかなり行きましたが、全国的に有名な立山にはまだ訪れたことはありません。そろそろ行かなくては。近くにあるといつでも行けると思ってなかなか訪れないんだよね。転勤族に片足を突っ込んでいるクマ兄さんは早めに訪れておかないといつ転勤になるかわかりません。というわけで今回は黒部渓谷鉄道に乗って、黒部渓谷の紅葉を見に行くことにしました。アルペンルートは来年かな? |
黒部渓谷鉄道 宇奈月駅 | |
AM8:30、黒部渓谷鉄道の宇奈月駅に到着。HPで確認したところ紅葉の時期などは混雑により希望の時間に乗れないこともある、とのこと。予約をしていなかったクマ兄さんとペンギン姉さんは早起きしてこの時間に来たのでした。で、窓口で聞いてみると空席ありとのこと。切符を買うと改札口に並びました(右上)。写真のように結構混雑していましたが、9時頃出発のこの列車が一番混雑していたようです。それでもまだ少しだけなら空席ありました。少人数ならば紅葉の時期でも予約はいらなそうです。 |
出発 | |
AM9:00宇奈月を出発。ゆっくりと進んで行きます・・・? 結構早いかも。最高速度は約25km/h、平均時速16km/h。自転車と同じくらいかな。小さな電気機関車がぐいぐい引っ張っていきます。この黒部渓谷鉄道は観光用トロッコ電車と侮るなかれ。自動列車停止装置(ATS)や列車無線装置を完備したれっきとした鉄道です。左は新柳河原発電所。平成5年に設置されたそうです。怪しげなデザインですが。 |
仏石 | |
仏石と呼ばれる自然石。かつて徒歩で黒薙温泉に行く人が安全を祈願していたそうです。左写真にちっちゃく写っているのがわかるかなぁ? |
後曳橋 |
黒薙温泉に行くために利用する黒薙駅のすぐ後ろに沿線でもっとも険しい谷があります。この谷を渡たしているのが後曳橋。かつての入山者があまりの谷の深さに後ろへ引き下がることから後曳と呼ばれるようになったそうです。確かにすごい深い谷でした。 |
駅 | |
左写真は出平駅。黒部渓谷鉄道は単線なので駅ですれ違い列車を待ちます。このとき進行方向左側に見えるぼろぼろのコンクリートが冬季歩道。関西電力職員などが冬季に移動するときに使用する歩道なんだそうです。冬は雪で歩行が困難になるため、このトンネルのような歩道を通るんだそうです。そうこうしているうちに反対側を下山する列車が通過。運転士さんが大きいね(機関車が小さいのか) |
黒部川 |
トンネルの多い黒部渓谷鉄道ですが、ときどき上の写真のような視界が開けます。 |
鐘釣駅周辺 | |
クマ兄さんとペンギン姉さんは鐘釣駅で途中下車(といっても終点までの切符はここで購入し直し)。黒部万年雪があるとのことで散策しましたが見つからず。あまりの寒さに鐘釣温泉で温かいものでも飲もうと思いましたがコーヒーの値段が高いので断念。周辺散策は30分もしないうちに終了となりました。 |
再び出発 |
鐘釣駅周辺から黒部川の右岸を走りながら(進行方向に向かって)終点、欅平を目指します。 |
欅平 | |
欅平に到着。宇奈月を出発してから約1時間20分で到着です。鐘釣で途中下車したクマ兄さんとペンギン姉さんは2時間ほどかかりました。 |
名剣温泉方面 | |
欅平駅から名剣温泉方面へ散策。この周辺のシンボルとなる奥鐘橋がすぐに現れます。ここから見える黒部川はなかなかのものでした。 | |
人喰岩。奥鐘橋を渡った先にあります。この先に進むために岩壁を削り取った人工の壁ですが、人を飲み込むように見えることから人喰岩の名がついたそうです。 | |
黒部渓谷は左写真のような風景画あちこちで見られます。しばらく進むとトンネルがありましたが電気がきていないのか、それとも照明が切れているからか真っ暗でした。しかもトンネルは途中でカーブしているため出口も見えません。なのでトンネルの両側でおばちゃんが懐中電灯を貸してくれます。ただし、電池は今にも切れそうな非力なものだったので、人が居る居ないがどうにかわかる程度でした。 | |
左写真は名剣温泉を少し過ぎたところ。この先、祖母谷温泉があるはずなのですがかけ崩れの危険があるため通行止になっていました。右写真は欅平駅の対岸から見た奥鐘橋。すごいところに橋をかけたんですね。 |
猿飛峡方面 | |
今度は猿飛峡方面へ。一度欅平駅の方へ戻ってから黒部川に沿って下っていきます。この遊歩道は落石の危険があるため危険個所には上の写真のようなガード?がついています。 | |
猿飛峡を目指しましたが台風による水害で遊歩道は崩壊。途中の河原園地までしか行けませんでした。左写真の先のほうが猿飛峡になるはずです。猿飛峡は特別天然記念物にも指定されている名勝です。行けなくて残念。右写真に崩壊した遊歩道を移したんだけどわかるかな? |
奥鐘橋 |
奥鐘橋を下から見上げることができる河原展望台。ここから見ても奥鐘橋がすごいところにかけられているのが良くわかります。欅平周辺の散策もがんばってすべてを回っても2時間くらいで終わってしまいました。家族連れでも安心して散策できると思われます。 |
帰り | |
PM1:31発の列車で下山しました。もっと長く居るつもりでしたが見て回れる場所が少ないのと、帰りが遅くなるとかなり寒くなるのがいやだったので。しかも帰りは追加料金360円を払って特別車(左写真)に乗りました。窓のない普通車はかなり寒いのです。しかし、ぽかぽか車両だったため、ほとんどの時間を寝て過ごしてしまいました。 |
富山地方鉄道 宇奈月温泉駅 | |
クマ兄さん一行は車で宇奈月まで行ったため、実際には富山地方鉄道には乗っていません。が、トロッコ電車から昔懐かしいレッドアローが見えたため写真をとりに行きました。西武鉄道で使われていたレッドアローにこんなところで会えるとは思ってもいませんでした。富山地方鉄道の宇奈月温泉駅と黒部渓谷鉄道の宇奈月駅は徒歩2,3分のとこにあり、県外からの観光客は富山駅から富山地方鉄道に乗り換えて宇奈月まで来、さらに黒部渓谷鉄道に乗りに行くようです。宇奈月温泉駅の前では温泉の噴水もあり観光駅としてそこそこ機能しているようでした。 |
黒部渓谷鉄道で黒部渓谷を散策、なかなかのものでした駅と駅の間を散歩できな い、台風で遊歩道が崩壊、など思っていたよりも自由に歩き回ることはできませんでし たがきれいな紅葉がたっぷり見ることができました。やっぱり渓谷は紅葉の時期に訪 れるのが一番かな。 |