二日目は静岡と清水を中心に巡ります。8年位前に来たときも今日行く三保を訪れたのですが、あんまりじっくり観光しなかったので良く覚えていません。今回はじっくりと見て回りたいと思います。 |
国道150号 |
道の駅、宇津ノ谷峠で7時過ぎに目を覚ます。国道1号線沿いだったのですが、まぁまぁよく眠れたかな?8時前に出発し、海沿いの国道150号線沿いを爆走して、三保を目指します。この道、かなり走りやすかった。周りの車は結構なスピード出てたし、週末は取締りをしてそうな道ですね。 |
三保の松原 |
|
今日、最初に訪れたのは日本三大松原の一つに数えられる三保の松原。ここは羽衣伝説があるほどきれいな場所なのです。そして・・・天気が良ければ富士山が見えるかも。 |
|
砂浜にでると、目の前にたくさんの漁船が漁をしていました。これはたぶん、シラス漁かな。静岡は生シラスが有名は場所。生シラスをたくさん取っている船かもしれません。
そして、富士山は・・・ちょっとガスってて富士山は見えませんでした。 |
|
左が羽衣の松。樹齢650年ともいわれています。羽衣伝説とは、その昔、この松に美しい衣が掛かっているのを漁夫が見つけ、持って帰ろうしたそうです。そしたら、天女が現れて返してほしいとお願いします。でも、漁夫は返しません。そこで、天女は天人の舞を見せることを約束して羽衣を返してもらいました。天女はそのときに、天人の舞を舞って消えてしまった、と言うお話です。 この三保の松原がある三保半島は、安部川から流された土砂がたまってできた砂嘴で、何百年もの歳月をかけて出来上がったものだそうです。右の写真のような海岸が遠くまで続くきれいな砂浜でした。 |
東海大学海洋科学博物館 |
||
つぎは、最近ハマッている水族館めぐり。前回は訪れなかった東海大学海洋科学博物館にやってきました。三保半島の先端にある水族館です。
この水族館、なぜか駐車場がありません。そして、水族館の周辺には地元の人が経営している駐車場がたくさんあり、客引きを必死にやってます。一日駐車で500円くらいでした。 |
||
左は最近の水族館なら割と見かけるウツボ。斑点がついているからニシゴイシウツボかな。右は、オオイカリナマコ。職種のようなものがたくさん出ているのが頭?先頭です。まず、体全体が長くて、うねうね動いて、先端がこれだからとっても気持ち悪い。触るとかぶれるそうです。 |
||
左は、ハゼを追いかけるテッポウエビ。このハゼとエビは共生しているそうです。テッポウエビが巣穴を堀り、ハゼがその中に住まわせてもらっています。そのかわりにハゼは巣穴の入り口で見張りをして、敵が来ると尻尾を振ってエビに知らせて巣穴に隠れるそうです。
右はこの水族館で一番大きい海洋水槽。全面ガラス張りでは世界最大級だそうです。エイとかサメとかアジとかいろいろ泳いでました。 |
||
|
||
左の気持ち悪いのが「つるぼそてづるもづる」。気持ち悪いけどヒトデの仲間らしい。ヒトデの仲間なので腕は五本だけど、その先が無数に分岐して写真のような気持ち悪い形になっているそうです。
右はニモ水槽。内側でポーズ! |
||
左上は子育て中のスパインチーク=アネモネフィッシュ。岩に生みつけた卵に一生懸命新鮮な海水を送り込んでいます。
右上は、水族館の舞台裏?水槽の上の階にこんな部屋があって、餌をあげたり海水をきれいにしたりしてるんだね。ここまで裏側を見えるようにしてある水族館は初めてです。 ニモの着ぐるみもあった。この水族館、子供も大人も楽しめるようになってる・・・。 |
||
水族館の二階に上がると科学博物館部門として、魚の展示ではなく海洋科学に関する展示がされていました。
左は水深5600m相当の580気圧をかけられた鉄球。こういう実験をして潜水調査船の研究をしているそうです。 |
||
このデカイ骨格標本は「ピグミィ シロナガスクジラ」。南極の周辺に住んでいるシロナガスクジラの亜種で、シロナガスクジラよりも尾部が短くて、体長も短く、ずんぐりむっくりしています。この標本は世界で唯一の完全な骨格標本なんだそうです。 |
||
二階の半分のフロアが科学博物館部門、残りの半分が機械水族館部門になっています。ここでは東海大学が研究している、海洋生物の動きをヒントにしたロボットを展示しています。
展示水槽にはウミガメの動きを取り入れたオヨギマンネン(右)というロボットが泳ぐのを見せてくれまた。他にも、カツオやエイなどいろんな生物の動きを真似したロボットを紹介してくれました。 |
||
左はフナムシの動きを真似したハバヒロナミアシ。機械なのですばやく動けないけど、動きが気持ち悪い。右は考えるメカ、ヤツアシカンガエビ。人工知能を積んでいて、段差に足が引っかかったら足を上げて歩いたり、お互いにぶつからないようによけたり、餌(赤ランプ)を食べに行ったり、敵に襲われたら動けなくなったり。でも、どうしてもゴキブリに見えてしまうのはクマ兄さんだけでしょうか。
と、こんな感じで、魚以外の展示も充実していてなかなか面白かった。ここの水族館は大人もかなり楽しめます。 次は自然史博物館に行ってみよう。 |
東海大学自然史博物館 |
|
海洋科学博物館と同じ敷地内にある東海大学自然史博物館。外には恐竜のモニュメントがあるので、恐竜の化石の展示があるのかな? |
|
こちらは三階建てだけど、海洋科学博物館に比べたらかなり小ぢんまりとした博物館。左はセイムリアという両生類。2億7000万年ほど前の生物です。右は2億5000万年前くらいにいたスクトサウルスという爬虫類。恐竜が現れる前の爬虫類だそうです。沼地で柔らかい植物を食べていたとか。 |
|
左はクマ兄さんが大好きなトリケラトプス。6500万年くらい前までいた恐竜で、体長9m、体重5トンにもなります。なぜか頭の後ろにフリルがついています。オスがメスに自分を立派に見せる為のものだとか、肉食獣と戦うときに体を守る為のものだとか・・・。
右は7000万年前くらいにいた肉食恐竜のタルボサウルス。ティラノサウルスの近縁だとか。体長12m、体重5トン。 |
|
左上はプレシオサウルス。海に住んでいた恐竜(魚竜)。恐竜とは違うそうです。
6500万年前〜2億年前ととても長い間繁栄した爬虫類。長い首で魚を採っていたようです。やはり、海中は長い間繁栄できる環境があるのかな?シーラカンスがいるくらいだから。 右上はケナガマンモス。400万年前の氷河期にいたゾウの仲間。日本でも北海道で見つかったことがあるようです。シベリアでは永久凍土層から氷漬けのものが発掘されることもあるとか。 左はサーベルタイガーの頭。こんなに長い牙があって自分の体を傷つけないんだろうか。サーベルタイガーはこの長い歯を自由に使えるように、口が大きく開くようにできていたそうですが。ゾウとか皮膚の分厚い動物を襲って食べてたんだそうです。 |
|
自然史博物館も展示数は少ないものの、内容は充実。なかなか面白い博物館だった。 とこんな感じで、外に出て、東海大学丸二世をチラ見して車に戻りました。 この東海大学丸二世は、海洋調査、研究、教育、実習のために1968年に就航した船だそうです。1993年、地球25.99周分の航海を終えて、ここに保存されたそうです。 |
|
これにて、午前中の博物館めぐりは終了。この後、近くのコンビニでお弁当食べて、次の目的地へ行くことにします。 |
清水次郎長生家 |
|
三保半島の先端から20分程、エスパルスドリームプラザの近くの商店街、次郎長通りにある清水次郎長の生家に行ってみました。清水次郎長って良く知らないけど、ちびまる子ちゃんでよく紹介されるから。 |
|
清水次郎長は本名が山本長五郎というそうです。次郎長は一家(今で言うヤクザ?)を組織したり、地域の世話役をやったり、清水港の発展に尽力したりと悪い人なのか良い人なのか・・・。でも、地元では英雄のような存在なのかもしれませんね。
ここ生家では、当時使っていた井戸なども残されています。三度傘も貸してくれたり。エスパルスドリームプラザのついでに寄ってみるにはいい場所でした。駐車場がないけど・・・。 |
登呂遺跡 |
||
静岡まできたらやはり有名な登呂遺跡に寄ってみなければ。予定にはなかったけれど、次郎長生家があっさり終了したので登呂遺跡にやってきました。
草ぼうぼうだけど、水田跡。今から1800年ほど前の弥生時代の農耕集落跡である登呂遺跡では、水田の跡が見つかっているそうです。その広さは80,000m2を超える広さだそうです。 |
||
復元された水田と住居たち。竪穴式住居と高床式倉庫が復元されていました。稲も干されて収穫の時期です。 |
||
実は登呂遺跡の横にある登呂博物館は平成22年までリニューアルのために閉館中。登呂公園も再整備工事中。ということで、登呂博物館の職員?学芸員?の方が体験コーナーを開いていました。
右は臼と杵。これで、お米を精米していたそうです、弥生時代に。 |
||
|
||
ペンギン姉さんは火起こしに挑戦。紐で駒をまわして、木を擦り、削っていきます。最初のうちは軽くでいいらしい。 |
||
ネコ娘もちょっと挑戦。ほとんどやってもらっていたけど。木の粉が切り込みに溜まってきたら、駒の回転を早くしていきます。早いほど摩擦で熱が起こり、木粉に火がつきやすくなります。 |
||
木粉に火種ができたら、燃えやすい繊維状の物に火種を移して・・・ |
||
フー!フー!っと空気を送り込むと、着火!あとはこの火を藁などに移せば大きな火になります。火を起こすのは大変だなー、と思っていたら小学6年生の女の子でもコツを掴めば火は起こせましたよ、とのこと。その女の子は弥生時代でも生きていけるかも。 |
||
火起こし満喫後、竪穴式住居を見学。住居の周りは少し高く盛り上げられています。雨水が住居内に入ってこないようにするためかな? |
||
竪穴式住居内は意外と暖かい。外は風が冷たかったのですが、住居内に入ると風はまったく入ってこなく暖かい。でも、空気が淀んでいるわけでもありません。頭上を見ると、空気が抜けていく穴が開いていて、空気が自然と入れ替わるようになっているみたいです。住居内で火をおこしても窒息しないようになっているんですね。
竪穴式住居自体は後期旧石器時代から縄文時代、弥生時代・・・と平安時代くらいまで作り続けられたそうです。なので、登呂遺跡の竪穴式住居はまだまだ完成形じゃないのかな。 高床式倉庫は風通しを良くし、鼠などの害を防いで穀物などを保存する為の倉庫。これはもう完成形かな?ねずみ返しもついていました。 |
||
一通り登呂遺跡を見学しましたが、やっぱり閉館中の博物館が残念。きっとまた来ます!と心に誓って、登呂遺跡を後にしました。
登呂遺跡のあとは由比方面へ。 |
薩た峠 |
|
静岡から由比へ行く途中、東海道の難所で有名な薩た峠があります。移動中、ネコ娘とペンギン姉さんがお昼寝を始めたのでちょっと寄ってみました。
先日の台風のときなんか、高速道路が通行止めになっていたときにここから中継がありましたね。 ここは国道1号線と東名道が海岸沿いに入り組んで走り、天気が良ければ富士山まで望めるという景勝地。天気が良かったらもっと景色が良かったはずなんだけどな。 |
|
薩た峠の周辺はみかん畑。そろそろオレンジ色になったみかんが木になりはじめていました。このみかんの収穫用なのか、駐車場を跨ぐようにロープウェイ(右)が設置されていました。駐車場にはみかんの無人販売もあったね。 |
|
駐車場の脇にはモノレールも(左)。みかん運搬用のようです。傾斜がきつい場所だからね。
右はちょっと場所を変えて撮った国道1号線と東名道。富士山が見えたらなぁ。 |
由比本陣 |
|
薩た峠の次は由比本陣へ。ペンギン姉さんはいまだお昼寝中なので、ネコ娘と二人で行ってみました。
本陣とは江戸時代以降において、大名・旗本・幕府役人などの宿泊所として指定された場所。参勤交代などのときにも利用されたそうです。現在は公園として整備されていました。 |
|
由比本陣公園のなかには東海道広重美術館もありますが、お金がかかるのと、ネコ娘にはまだちょっと早いことから入館しませんでした。で、せっかくなので由比宿交流館のほうだけ入ってみると、版画刷りの体験イベントをやっていました。ネコ娘がやりたいっていうので、やってみたら結構上手にできたみたい。五色くらいの版を刷ったらきれいな鞠子宿ができあがりました。 |
|
由比宿交流館ですが、日本橋の絵があったので、ネコ娘を立たせてパチリ。由比宿は江戸のほうから16番目の宿場町。 |
|
由比の本陣を見た後、夕飯までは時間があったので富士市のイオンに行って明日の朝ごはんや週刊誌などを物色。このあたりから雨が降り出してしまいました。遅くなると夜の移動にも支障が出るので、早めに由比に戻って夕御飯を食べることにします。 |
井筒屋 |
||
|
||
再び由比に戻ってきて夕御飯は桜えびを食べました。今回の旅行の一番の目的です。お店は井筒屋という由比の町中にある老舗。クマ兄さんもペンギン姉さんも由比定食にしました。桜えびサクサクのかき揚げ二つ、桜えび御飯、桜えびのお吸い物、小鉢、漬物、みかんがついて1650円でした。 桜えびのかき揚げがサクサクで香ばしくって美味しい。だし汁につけて食べても美味しいけれど、桜えび塩(桜えびをからからにして砕いたものと塩を混ぜたもの)をかけて食べてもかなり美味しいです。御飯も美味しかった。桜えびを堪能できて満足です! 以上で、この日の観光は終了。この後、富士市方面へ移動し、富士市内のスーパー銭湯鷹の湯に入浴。そして、道の駅「富士川楽座」で車中泊となりました。 |