白紙

三日目 富士


2009.11.2


  静岡旅行最終日は富士山周辺を観光します。だけど、昨日の夜から天気が悪いので、ちょっと景色を見るにはイマイチの日。なんとか、今日も楽しめるといいな。

 ということで、朝7時に起床。道の駅「富士川楽座」は、駐車場のすぐ上に東名道の富士川SAがあるのですが、そこのBGMが夜遅くまで鳴り響いていてちょっとうるさかった。少し寝にくかったかな。
 朝、車の周りで出発の準備をしていると、隣の枠で車中泊していたおじさんに「おはようございます」と挨拶されました。ときどきこういう人いるよなぁ。おじさん二人でキャンピング仕様の軽ワンボックスで旅している人でした。車には自転車も積んであったし。こういうときは挨拶してから、いろいろと旅の情報を交換したりしてもいいんだけど、うちはペンギン姉さんとネコ娘と言うギャル二人が車内にいるから、あんまり他の旅人と話できないんだよなぁ。変に気に入られても困るじゃん。

 ということで、おはようございますだけ挨拶してすぐに道の駅「富士川楽座」を出発。富士市の中心部は通らないようにして富士山を目指します。



富士山新五合目
 今日の午前中の目的は富士サファリパークなんだけど10時オープン。早起きしたおかげで、サファリパークの前に一箇所寄っておこうと思って、地図を見たら富士山新五合目が気になっちゃいました。ペンギン姉さんとネコ娘が朝寝中なので寄ってみるか・・・。
 ってことで、県道180号線富士山スカイラインを爆走。途中は所々紅葉が始まっていました。
 さらに、無料になった県道152号線で新五合目まで上昇。途中からは雲の中でした。
 ネコ娘が朝寝中なのでペンギン姉さんが車内に残って、クマ兄さん一人で売店に潜入。周囲は霧の中。かなり寒い。たぶん気温は一桁だな。売店のほうはかなり充実してました。トラックが上がってこれるので、物は豊富みたいです。
 売店の横は展望台。雲の中でまったく見えません。かろうじて、駐車場にとめたうちの車が見えるくらい。せっかくここまできたのに。以前きたときも天気が悪くて何も見えなかったので、二連敗です。
 ちょっとトイレに寄ってみました。トイレに使用する水はタンクローリーで運んできているので、100円程度の協力金をお願いします、とのことでした。これを見てしまったのでサファリパークまで我慢。すっごく寒かったので、すごくしたかったんだけど。



富士サファリパーク
 AM10:00、富士サファリパーク開門。一時的に渋滞が発生しています。ここであせって中に入ると、サファリパーク内で後ろからあおられることになります。動物達をゆっくり見たい人は、ここでぐっとこらえて最後尾につくのがよいでしょう。

 入園して最初はクマゾーン。クマがたくさんいます。右のクマはアメリカグマかな?100mを8秒ほどで走る俊足の持ち主。
 ライオンゾーンはすっごくたくさんのライオンがいました。骨かじってるやつとかいるし。
 ライオンって群れるんだっけ?仲良く寄り添っているライオンが多いね。

 木の上に登っているライオンもいた。

 群れから外れたところにはオスのライオンが一人ぼっちでいたり。そういうライオンはたいてい怪我してた。弱いオスライオンは群れに入れてもらえないんだね。
 アムールトラの亜種、シベリアトラ。縞々が綺麗。100kgから300kgほどまで大きくなる大型のトラ。顔も大きいね。
 チーター。斑点がきれいだし、顔も小さいね。クマ兄さんは肉食獣で一番好きかも。時速120km/hで走るチーターですが、性格はかなりおとなしいんだって。王族のペットにされることもあるらいしい。
 ここのゾウはアフリカゾウ。アフリカゾウって言ったら、陸上では最大の動物ですね。性格が荒くて労役には向かないとか。
 ウシの仲間のボンゴ。白い縦じまが特徴です。ウシ科のレイヨウ(アンテロープ)という種に属すらしい。世界四大珍獣のひとつらしいです。
 ヤバイ!アミメキリンがうちの車に突進してきた!
シロサイは動きが少ないので撮影にはもってこい。WideとWhiteを間違えてシロサイになったのは有名な話。
 フタコブラクダがバスに群がって餌をねだってます。ラクダってアフリカの動物だと思っていたけど、このフタコブラクダはモンゴルや中国北西部に生息しているらしい。
 ヤギ。ヤギって木の上に登ったりして運動神経良いよね。
 最初、遠くから見たときはでっかいキノコか切り株かと思った。ワピチが餌を食べるのに円を作って、行儀良く並んでいたのでした。
 車の横を歩くヤク。もともとはカシミール高原やチベットに生息しているらしい。だから、風の谷のナウシカにも出てきたのか?日本には江戸時代くらいからいたそうです。
 ふれあいゾーンにいたイボイノシシ。ライオンキングのブンバァです。人にはなかなか慣れないらしいよ。
 これもふれあいゾーンにいたミーアキャット。ライオンキングのティモンだね。サソリとか食べるらしい。



 サファリゾーン、ふれあいゾーンと見て回ったけど、このサファリパークは日本で一番広いかな?動物の種類はそんなに多くないけど、数が多いね。自由行動だから繁殖しちゃうのかな?
 天気が悪かったので、ふれあいゾーンを見るのは結構寒かった。雨もぽつぽつ落ちていたので、サファリはこの辺で終了して次の目的地へ。次は富士宮で昼ごはん。富士宮と言ったらヤキソバでしょう。



さの食堂
 富士宮やきそばをどこで食べようか・・・と地図を見ていたらさの食堂の文字が地図に書いてあったので行ってみました。

 富士宮やきそばは、ラードで炒める、いわしの削り粉をかける、富士宮の高原きゃべつを用いる・・・・など12の特徴があるそうです。

 クマ兄さんは大盛りでお願いしたのですが、美味しかったのでパクパクッと食べてしまいました。いわしの削り粉が美味しかったです。

 



 富士宮やきそばでお腹いっぱいになったら、ちょっとドライブ。富士山の西側を国道139号線で北上していきます。途中、百名瀑が二つある場所があるので寄っていこう。



白糸の滝と音止めの滝
 富士宮市の北のほうにある白糸の滝と音止めの滝。近くに百名瀑が二つもあるので、民間駐車場が林立。旗を振ったり、手招きしたりして観光客を自分の駐車場に入ってもらおうと必死に誘導してました。昔ながらの観光地って感じ。
 滝に近い駐車場は500円が相場みたいだけど、ちょっと通り過ぎたところに200円の駐車場があったので、そこに停めました。回り道があって、滝には結構近かった。

 この白糸の滝は国の名勝、そして天然記念物に指定されています。その昔、源頼朝も詩を詠んだそうです。
 白糸の滝周辺はお土産屋さんが建ち並んでいて、かなり立派な観光地に仕上がっています。ですが、やっぱり観光が下火なのか、ちょっとお土産屋さんが過剰気味。お客の取り合いも激しいです。

 左上はお土産屋さんの前にあった水槽。湧き水を流していて、水槽の中にはサワガニが飼われていました。

 遊歩道を歩いて、音止めの滝に行くにはちょっとした階段を登っていくのですが、所々に紅葉がはじまっている木がありました。
 こちらは白糸の滝から徒歩五分くらいのところにある音止めの滝。こちらも百名瀑に選ばれています。

 白糸の滝とは対照的に豪快な感じがする滝ですね。



道の駅 朝霧高原
 百名瀑を二つ見学して再び北上。天気が良ければ富士山の大沢崩れなどが見えたはずなんだけど、この日は雨が降っていてまったく見えなかった。また、見に来なきゃ。

 しばらく国道139号線を北上したら道の駅「朝霧高原」があったので立ち寄ってみました。

 ペンギン姉さんが今回の旅行中、ずっとソフトクリームが食べたい!と言っていたのでこけももソフトクリームを食べてみました。クマ兄さんはミックス、ペンギン姉さんがこけもものみ。甘酸っぱいこけももがとっても美味しかった。



本栖湖
 道の駅「朝霧高原」からさらに国道139号線を北上したら本栖湖に着きます。本栖湖に差し掛かかると天気がよくなって、青空まで見えるようになってきたので、ちょっと写真を撮ってみました。紅葉している木がアクセント?



精進湖
 しょうじこ、と読むらしい。本栖湖のすぐ北側にある湖。もう少しで紅葉が見ごろになる頃かな。天気が悪かったのであまり綺麗じゃなかったんだけど、陽が当たるとそれなりにきれい。1000年以上前は本栖湖、西湖とあわせて一つの大きな湖だったそうですが、富士山の溶岩で分かれちゃったんだって。



上九一色
 さらに国道358号線を北上すると旧上九一色村の役場前を通過。上九一色村と言えばオウム真理教が思い出されるねぇ。でも、その名残はまったく残っていません。きれいな山が見えるだけ。



 ネコ娘とペンギン姉さんが車内でお昼寝中なので、旧上九一色村は通過。しかし、今回の旅行は(も?)よく寝る二人だな。



武田神社
 甲府市内に入ってまだ陽があったので、せっかくだから一箇所だけ寄ってみました。国道358号線を走ってきたらずっと案内標識が出ていたのが武田神社。なら、行ってみるか、ということで甲府市内を縦断して武田神社に来てみました。
 この武田神社はその名のとおり武田信玄を祀った神社。この場所は躑躅ヶ崎館の跡地という深い歴史を刻んだ場所なのです。
 神橋を渡って参道(左)を通り、拝殿(右)に。徒歩一分くらいと割とコンパクトな神社でした。
 左は境内にある武田水琴窟。土中に、そこに小さな穴を開けた甕を埋め、そこにわずかな水を流し、水が水滴となって亀に落ちて、甕の中で琴の音のような音色を響かせる・・・という音を楽しむもの。竹筒に耳をつけると、ぴしゃーんと音がします。江戸時代に庭師が考えたんだって。
 右は「姫の井戸のお水」。姫の井戸っていう躑躅ヶ崎館の中で生活の中心になる井戸があるそうです。その井戸の水を信玄公の娘が誕生したときに産湯に使用したそうです。それで姫の井戸。別名「茶之湯の井戸」とも言われ、茶会のときにも使われたそうです。
 と、簡単に武田神社を散策して、鳥居のところに戻ってくると甲府の市街地が遠望できました。こんな景色のいいところなら躑躅ヶ崎館を建てたっていうのもうなずける。



ほうとう
 武田神社を参拝したら、夕飯にちょうどいい時間になりました。甲府と言ったら、ほうとうだね。

 ネット調べたらいろんなお店があったんだけど、居酒屋風の「いつものとこ」というお店に入ってみました。食べログの口コミだとそれほど評判良くなかったんだけど、ほうとうはなかなか美味しかったです。

 クマ兄さんは特製ほうとう、ペンギン姉さんは南瓜ほうとう。甘い味噌のお汁と南瓜、麺がマッチしてなかなか美味しかった。出てくるのには時間がかかったけど。メニューにも15分〜20分かかりますって書いてあったけど、本当だった。

 あと、このお店は夜は飲み屋みたいでお通しがでてきました。でも、お酒を飲まなかったら席代は取られず。お通しは無料だったので得したかな。



武田信玄
 ほうとうを食べてお腹いっぱいになったのでちょっとお散歩。甲府駅前の信玄公の像を見学。甲州っていったら武田信玄だな。



 これにて今回の旅行は終了。ゆっくり中央道⇒長野道⇒上信越道⇒北陸道で帰宅します。



 中央道をしばらく走って諏訪湖SAで休憩。諏訪湖周辺の家々の光で諏訪湖が浮かび上がります。

 このあたりから上信越道で積雪、タイヤチェーン規制という情報がちらほら。何とか通れるかな?と思って、北上すると信濃町あたりからかなりの積雪。うちの車はまだ夏タイヤ。タイヤチェックで高速を下ろされるかな?と思ったらタイヤチェックありませんでした。高速下ろされても一般道も相当な積雪のはずなので、高速を走らせてくれたのかな?20km/hくらいでノロノロ運転で何とか北陸道まで辿り着きました。
 途中、うちの車を煽るビートルがいたので、もう冬タイヤ履いてんのかよ?と思いながら路肩によけて道を譲りました。約20分後、その車はスピンし対向車線に飛び出して動けなくなったようで、道路公団の作業員に救助されてました。夏タイヤであんなにスピード出してたのかよ?ドライバーは若い女性二人。道譲っといて良かった、譲ってなかったら追突されてたかも・・・。

 という感じで最後まで気の抜けない旅行でした。1時過ぎには帰宅できました。