白紙

神戸


2009.11.22


 二日目は神戸の海沿いで遊びます。

 朝、7時過ぎに名谷PAで起床。トイレを済まし、朝ごはんを買って車内で食べます。クマ兄さんが食べ終わったら出発。高速代200円を支払って高速を降り、神戸市内を東へ進みます。元町付近で海沿いに出てメリケンパークへ到着。午前中はメリケンパークで遊びました。



メリケンパーク
 メリケンパークの駐車場に車を止めて、パーク内を散策。天気があまり良くなく、かなり寒い。9時前だったので10℃以下だったと思われます。

 そんな寒い中、まずはサンタ・マリア号(左)。コロンブスが大西洋を渡りきり、西インド諸島のサンサルバドル島に到達したときの船ですね。この船は1991年にスペインのバルセロナを出発し、290日間かけて現代のジパングを目指して神戸にやってきた船なのです。よく、こんな船でやってきたな・・・。
 右はオルタンシアの鐘というらしい。形はオカリナに似ているかな。オルタンシアっていうのはフランス語でアジサイのことらしいので、モザイク調になっているところもアジサイの花をイメージしているのかもしれません。
 左はポートタワーとテクノスーパーライナー(TSL)。天気が悪いので映えないねぇ。

 この赤いテクノスーパーライナーは疾風という名前がつけられています。TSA-F型と呼ばれ、揚力式複合支持船型という全没型水中翼船です。実験線として製造されいろいろな試験を行ったそうですが、挙動が不安定な為失敗、となりました。

 左は超電導電磁推進船ヤマト1。スクリューがない世界初の超伝導電磁気推進船。スクリューがないことによる利点がたくさん発見されたそうですが、運行コストが高すぎて実用化には至らなかったそうです。



神戸港震災メモリアルパーク
 メリケンパークの東側にある神戸港震災メモリアルパーク。阪神・淡路大震災での被害、教訓、港の重要性、そして多くの人が一体となって普及に努めた様子を残そうということで、被害を受けた岸壁の一部を保存しています。

 岸壁はめちゃめちゃ、街灯も斜めになって地震の激しさを物語っています。見学時間は約3分で終了のミニコーナーでした。



神戸ポートタワー
 この日は朝から寒いし、行こうと思ってる神戸海洋博物館の開館時間が10時からなので、まだ1時間くらい待たなきゃいけないし・・・。しばらく暖かいところに居たい、じゃ、あそこだ!神戸ポートタワーに入場です。
 タワーからは神戸市内が一望できるね。足元には観光船がたくさん停泊していました。
 左は神戸ポートタワーから川崎重工方面を見たところ。手前にあるショッピングモールはモザイクというらしい。ここにも船が停泊しています。右は神戸海洋博物館前で行われていたイベント。コンテナを並べて会場を作り、アート展らしきことをやってました。
 左は神戸港に入港中の巡視船みなべ(PM98)。350トン型巡視船で領海警備を目的とした船だそうです。この船と同型艦のあまみ(PM95)は2001年12月22日に発生した九州南西海域不審船事件に出動し、船橋部分を被弾しました。こんな小さな船で沖合いまで出て行って警備するんだね。
 右は35メートル型巡視艇うらなみ(PC24)としきなみ(PC25)。阪神大震災の教訓を取り入れて赤外線捜索監視装置や水中捜索装置を搭載、消化能力や物資輸送能力も向上させた船で、際在対応機能強化型と呼ばれているそうです。二隻も並んでいるのは神戸港ならでは?



神戸海洋博物館・カワサキワールド
 10時までポートタワーで時間をつぶし、10時になったと同時に神戸海洋博物館カワサキワールドに入館。神戸海洋博物館の中に川崎重工の企業ミュージアムであるカワサキワールドが入っています。
 左はトンネル掘削機の模型。英仏海峡トンネル掘削機を1/20にしたもの。このトンネル掘削機を2機使って1988年からフランス側より二本の海底鉄道トンネルの掘削を開始し1991年に開通させました。今ではユーロトンネルとして高速鉄道が走っているトンネルですね。
 右は航空機用のエンジン「KAE-240型」。川崎重工が戦後初の国産航空機エンジンとして開発したものですが、この一機のみの製造だったようです。これは本物らしいよ。空冷水平対向6気筒で240馬力を出したそうです。
 カワサキといったらやっぱりバイクだね。展示車の中には実際に乗って記念撮影できるものがありました。クマ兄さん、バイクは詳しくないのでよく分からん。
 0系新幹線も展示してあった。クマ兄さん、この分野は結構詳しいぞ。川崎重工はこの0系新幹線を製造していたんですね。この。車両も本物で、R18編成の一号車です。これは川崎重工で製造された車両なのでカワサキワールドに寄贈されたそうです。運転席も見学可能で、ネコ娘がマスコン操作をしています。
 クマ兄さんが子供の頃、親戚の家に行くときに新幹線に乗ったんだけど、自由席は満席で、一号車のデッキに新聞紙を敷いて座ってたことがあったのね。で、しばらくすると、車内販売のおばさんが運転室のドアをコンコンってノックして、すると運転士が出てきてコーヒーをもらってました。このときに、開いたドアから運転室をのぞいたらこんな感じだった。700系とかはぜんぜん違うんだろうなぁ。
 企業ミュージアムだけあってカワサキワールドには体験型のゲームもたくさんありました。これは、スティックを操作して、地球儀の中のボールを動かして、ゲートに当て点数を稼ぐゲーム。隣には地球儀を動かす油圧ポンプがわざと見えるように置いてあります。これを紹介するのが目的だからね。
 川崎バートルKV-107U型も実物の展示がありました。旅客仕様のバートルです。このヘリコプターはボーイング・バートル社が開発したヘリコプターを川崎重工がライセンス生産したものです。乗客3名、旅客25名。儲からないんじゃ・・・。
 神戸海洋博物館のなかにカワサキワールドが入っているのですが、どうもメインはカワサキワールドになってしまっているようです。海洋博物館のほうは左写真のような船の模型とか神戸港の役割を説明するジオラマ、船に関する展示などでした。ほとんど川崎重工の企業ミュージアムです。



 午前中はこれで終了。メリケンパーク内で催されていたフリーマーケットなどを見て回ってから車に戻りました。今日はかなり寒い!



 次はポートアイランドへ。メリケンパークからは車で20分ほど。ポートアイランド内の家具屋IKEAに行くことにしました。二年前、船橋のIKEAに行って楽しかったので、今回は神戸のIKEAに。
 IKEAに着いたらまずは昼食。IKEAのビストロに行くと激安で軽食が食べられます。ホットドッグとドリンク飲み放題で150円とかね。ホットドッグ二個食べちゃいました。ペンギン姉さんとネコ娘は一個ずつ。



 この後、ペンギン姉さんが体調不良に陥りました。どうも頭痛がひどいようです。車で寝る、ってことなのでペンギン姉さんを放置し、クマ兄さんとネコ娘の二人でIKEAの近くにあるUCCコーヒー博物館に行ってみました。



UCCコーヒー博物館
 IKEAから歩いて行くと、UCCの本社ビルがありました(左)。最初、こちらがコーヒー博物館かと思って正面玄関から入っていったら、コーヒースクールみたいな場所に入っちゃった。でも、すごく丁寧に博物館の場所を教えてくれました。
 コーヒー博物館は本社ビルと道路を挟んだ西側にありました。早速、入場料210円を払って入館です。ネコ娘は無料でした。
 左はアフリカ、エチオピアで行われているコーヒーセレモニー用の食器。エチオピアのカファという地方はコーヒー発見の地と言われていて、約1000年ほど前からコーヒーを焙煎して煮出して飲んでいたそうです。歴史ある飲み物だからか「カリオモン」というコーヒーセレモニーが時々行われているそうです。
 右のお兄さんはコルシツキー。1683年、神聖ローマ帝国の首都だったウィーンがトルコの大軍に包囲されたとき、このコルシツキーがトルコ軍の包囲を突破して友軍との連絡に成功したんだそうです。そのおかげで、ウィーンはトルコ軍を撃退できました。その後、コルシツキーはトルコ軍が残していったコーヒー豆を使ってウィーンにカフェを開きました。彼は英雄として「皇室の伝令」という称号までもらったそうです。
 左の地球儀はコーヒーベルトを示しています。帯状になった部分がコーヒーベルト。赤道をはさんだ南緯・北緯25度の範囲、約5500kmの幅がコーヒーベルトと呼ばれる地域で、コーヒーはこの地域で栽培されています。
 右はUCCの製品群の展示。缶コーヒーやコーヒー豆などがたくさん並んでいました。
 左はコーヒー豆の品質を鑑定しているところ。品質・等級・風味などが検査されます。この結果がコーヒーの価格にも影響し、世界のマーケットが鑑定によって左右される、といわれるほど重要な役目を担っているそうです。
 右はテストローストしているところ。割れたり虫に食われた豆を取り除いた後、テストローストして薬品の臭いやカビの臭いなどが無いか確認します。
 左は一番基本的なコーヒーを作るための道具。コーヒーミルで豆を粉砕し、ポットで湯を沸かし、イブリックで挽いた豆にお湯を注いで抽出します。あとはコップでいただきます。
 右は自動ネルドリップ式コーヒーメーカー。一番下の部分で火をたいて、コーヒーをいれる道具です。
 左もコーヒーメーカー。名前忘れました。左の透明な瓶の中にコーヒー豆をいれ、右の白いポットに水を入れて下から火をかけお湯を沸かします。すると、右の白い容器の中の圧力が上がり、左の瓶の中にお湯が移って行きます。その後、火を消すと、右側のポットが冷め圧力が下がり、コーヒーが左の瓶から右のポットに戻っていき、美味しくいただけます。
 右はナービア式コーヒーメーカー。これも右の丸いポットでお湯を沸かして、圧力で左に移し、火を消して圧力が下がるとコーヒーが右に戻るという作り方です。
 今度は蒸気噴水式コーヒーメーカー。内部でお湯が噴水になってコーヒーを入れる形になっています。
 こんな感じでコーヒー博物館で勉強したら、最後にクイズに答えます。五問全問正解するとコーヒー大博士の認定を受けられます。ちなみにクマ兄さんは全問正解でコーヒー大博士に。認定証はネコ娘と二人で写った写真付き。すごいでしょ!?
 最後に博物館内にある喫茶室「コーヒーロード」で休憩。ネコ娘は左のコーヒージュレ。シロップをたくさん入れて甘くして飲んでました。
 クマ兄さんはブラジル。最近、ブラジル出身の人と仕事してたので、ブラジル豆のコーヒー飲んでみたくって注文してみました。美味しかった。



神戸新都市交通 ポートライナー
 コーヒー博物館の見学が終わっても、ペンギン姉さんから連絡が来ないのでポートライナーに乗ってみました。IKEAやコーヒー博物館の最寄り駅、南公園から乗り込んで三ノ宮を目指します。先頭車両に陣取って運転士気分を満喫。
 もうすぐ三ノ宮だ!というときにペンギン姉さんからメールが来ました。体調復活!とのこと。

 急いでIKEAに戻らねば。

 三ノ宮の一つ手前の貿易センター駅で列車を降り、一度ホームから出て清算し、再び切符を買って乗車。南公園に向かいます。

 左は貿易センター駅で三ノ宮方面行きの列車をパチリ、としたところ。


 約30分でIKEAで待機中のペンギン姉さんと合流できました。ペンギン姉さんはこの間、フリードリンクを飲んでマッタリしていたそうです。



IKEA
 最近では割と誰でも知っているIKEA。スウェーデンを本拠とする家具屋さんですね。手ごろな価格で良質なものを提供する、という企業理念のためか安くて面白いものがたくさんあります。キッズコーナーも充実!
 一周見て回るのに1時間近くかかってしまう広大な展示フロアをのんびり散策し、最後にビストロでアイスを食べることにしました。セール中とのことでしたが一つ50円。長蛇の列ができてました。でも、五分くらい並んだら買えたけど。
 神業を持つソフトクリーム販売員。片手にコーンを八個持って、ソフトクリームを作ってます。なぜか、ほぼさかさまの状態のソフトクリームも落ちません。写真を撮っていたらポーズをとってくれました。味もなかなか。



 IKEAで一通り遊んで今回の旅行は終了。16時20分、IKEAを出発。阪神高速では渋滞にはまりつつ、名神道へ。名神道もかなり渋滞してたので、京滋パイパスを使用。草津PAのコンビニでお弁当を買って食べたりしながら富山に戻りました。
 富山に帰ったのは23時頃でした。