二日目 西表島、竹富島

2004.4.30



 昨日はたった一日で日本のほとんど端までやってきました。今日は、さらに秘境の西表島と大人気の竹富島の欲張りツアーです。



石垣島離島桟橋
 朝の離島桟橋の風景。左上は安栄観光の高速船たち。右上はこれから、クマ兄さんとペンギン姉さんが乗る八重山観光フェリーの大原(西表島)行き高速船のサザンクロス1号。左下は船の出港時間を待つ乗客たち。このときはまだ朝の8時頃だったのですがすでに多くの乗客で溢れています。観光客以外に地元の人の人も結構乗り込みました。右下は離島桟橋を離れるサザンクロス1号の船尾。



大原港
左写真は高速船の船尾から後方を取った写真。水しぶきがすごいことになっています。ここの高速船、ほんとに高速です。すれ違う高速船も大きな水しぶきを上げていてかっこ良い!右は大原港の待合所。



仲間川遊覧
 仲間川の遊覧船は左写真のようなボートに乗って行われます。右写真のようにマングローブのすぐ近くまで寄っていってくれます。マングローブとは淡水と海水が入り混じった汽水域に生えているヒルギなどの植物の総称ことなんですねぇ。マングローブという木は無いそうです。水際にはロープが縛り付けてあるペットボトルがあり、これはガザミを取る仕掛けの位置を示しているそうです。
 左写真は船上から取った仲間川中流の写真。日本のジャングルです。右写真の中央部にかすかに写るやしの木は「ヤエヤマヤシ」。西表島と石垣島だけに自生する一属一種のヤシなんだそうです。
 左写真が有名な日本最大のサキシマスオウノキ。右写真のような船着場でボートを降りて徒歩一分。板状の根である板根が目をひきます。



気をつけろ!
 ヤマネコ飛び出し注意!!イリオモテヤマネコの交通事故が結構あるそうです。



由布島
 大原港から車で約30分。西表島のすぐ横にある島、由布島に行きました。西表島と由布島の間はずっと遠浅になっていて満潮時でも推進派1m程度にしかならないそうです。そこで、由布島に渡る観光名物として水牛車が有名です。駐車場の脇には水牛車が並んでいて30分おきに出発します。でも、クマ兄さん一行が着いたときにはちょうど干潮だったので由布島まで歩いてわたりました。
 ↑左写真は由布島へ渡っている途中のペンギン姉さん。右は西表島の山並みと水牛車。とても天気が良かったので気持ちいい!!
 由布島は島全体が植物園になっています。水牛の碑などもありました(右↑)。この由布島には昭和の初期には人が住んでいたようで学校もあったそうです(左)。ですが、昭和44年の台風エルシーで島全体が水没し島民は移住してしまい廃校になってしまったそうです。



昼食
 この日の昼食は由布島のレストランで取りました。ここは、団体観光ツアーの昼食場所になっているようで団体客が続々と入ってきました。西表島に大きなレストランやドライブインなどは無いのでここくらいしか団体は食事を取れる場所はないのでしょう。大抵、団体ツアーが入ってくるレストランは食事の質が悪い気がしますが、ここ由布島のレストランはそんなことは無く美味しかったです。左上は由布島に訪れた人全員にサービスされるパインジュース。甘くて美味しい!右上はペンギン姉さんが注文した豆腐ちゃんぷるー定食、下はくま兄さんが注文した八重山そば定食。どちらも古代米のご飯でした。美味しかったですよ。



水牛車
 由布島から西表島に戻るときは水牛車に乗りました。まだ、海は引潮だったので歩いてわたることも出来ましたがせっかくの記念なので乗ってみることに。お客さんが車に乗り準備が出来るとおじさんが「さぁ、いこうか」と水牛に声をかけます。すると、水牛はちゃんと歩き始めます。頭良いんですねぇ。この水牛の名前はゴンタ。ハナコという水牛の子供で6才位と言ってたような。途中でハナコとすれ違いました。ハナコも現役です。水牛使いのおっちゃんは細い棒を持っていてこの棒でゴンタを時々軽くたたきます。これをしないと水牛はどんどん歩くのが遅くなっていきます。止まることは無いそうですが。いろいろ話を聞いているうちにゴンタはきちんと所定の場所まで連れて行ってくれました。水牛は立派な角が生えていますがとってものんびりしていました。



西表野生生物保護センター
 由布島を出発したクマ兄さんとペンギン姉さんは大原港へ戻る途中に西表野生生物保護センターに立寄りました。ここではイリオモテヤマネコの剥製を含めいろいろな資料を見ることが出来ます。せっかく西表島に来たんだからイリオモテヤマネコも見ておかなきゃね。



後良川
 後良橋の上からパチリ。思いっきりジャングルです。日本にもこんな場所があるんですねぇ。



古見のサキシマスオウノキ群落
 前良川の脇にサキシマスオウノキの群落がありました。天然記念物にも指定されています。三離御獄を突っ切っていくとサキシマスオウノキがいたるところに生えていました。
 サキシマスオウノキに気を取られ写真を撮りまくっていると、やわらかい土を踏んで転びそうになってしまいました。ハッと気付くと回りにはエイリアンの玉子のような盛り土がたくさん(右)。高さは30〜50cmくらいのアリ塚のようなものです。何が出てくるのかわからず、しかもいたるところにたくさんあるので早々にこの場を立ち去りました。後から調べてわかったのですが、これはオキナワアナジャコというザリガニのような生き物の巣だったようですね。掘ってみればよかった。



仲間橋
 仲間橋の欄干にはイリオモテヤマネコが。橋を渡る人を見守っているのかな。



やまねこレンタカー
  クマ兄さんとペンギン姉さんはとっても幸運でした。クマ兄さんの旅行の準備が悪く、実はこの日、西表島での交通手段を手配していませんでした。石垣島の離島桟橋では「レンタカーかタクシーを予約しておいたほうがいいよ」と言われ、朝TELして見ましたがどこも予約でいっぱい。まぁ、何とかなるだろう、と思って仲間川遊覧のチケットを売っているやまねこレンタカーに行き、チケットを買うついでにレンタカー空いていないか聞いてみると一台だけ空いているとのこと!すぐに手続きしました。ラッキー!そうやって借りたのが右上のワゴンR。右後ろのタイヤの空気があまくなっており、とても運転しにくい車でした。でも、この車を借りることが出来たので、由布島までの移動がとてもスムーズになりました。西表島に行くときには早めにレンタカーの手配をしておいたほうが良いと痛感しました。
 西表大原郵便局。南国チック?西表チック?な郵便局です。この郵便局の脇には西表島で唯一?といわれる信号機があります。なんでも、子供の教育のために設置したとか。たしかに交通量は半端じゃないくらい少ないね。



竹富島へ
 西表島の観光を終えたクマ兄さんとペンギン姉さんは安栄観光の大原14:00⇒竹富島14:30に乗ることに。大原から竹富に行く便は一日一便、しかも安栄観光の便は不定期ということだったのでここでもラッキーに恵まれました。大原港で出港までの時間を待っている間、お土産屋さんでブルーシールアイスを食べました。アイスを食べながら店内をうろうろしていると、お店のTELが鳴りました。
 電話を取った店員のおばちゃんの話を聞いていると「もしもし。そうそう、ここで水中観光船の予約するの。今日!?今日はもう予約でいっぱいだよ!二三日前には予約してね。はいはい、それじゃ。」 この後、若い店員さんの声で「勝手に満員にしちゃダメだよ。今日は空いてるよ!」。その後、わっはっはっはっは!と笑い声。離島の雰囲気を感じたひとときでした。
 その後、船に乗り込み、14:20の出港を待っていると、ブォーブォーと動き始めました。ん?まだ、14:15なんですけど・・・。出発ですか?出発ですね!離島では独特の時間が流れているようです。クマ兄さんの会社の先輩や上司達だったら八重山諸島では絶対旅行できないと思いました。いつも時間ぎりぎりで行動するからね。



 竹富島ではレンタサイクルで観光することにしました。島は平坦でガイドブックによ
ると15分もあればどこからでも自分の行きたいところにいけるそうです。



カイジ浜・星砂浜
 竹富島のほぼ中央にある集落で自転車を借り、最初に訪れたのはカイジ浜。10分程度で到着です。この辺りの砂浜のは星の形をした星砂で有名です。星の形をした砂実は砂ではなく、有孔虫の殻なんだそうです。有孔虫とは、1個の細胞からなる原生動物で海藻などに付着しているんだそうです。
 海がきれいだねぇ。天気も最高!沖縄の海は何でこんな色をしているんでしょうか?テレビでしか見たことのない海の色をしていました。



コンドイ浜
 カイジ浜からコンドイ浜までは自転車で約10分。ここもすごくきれいな浜でした。そして、潮流が遅いのかここは海水浴場になっていてたくさんの人が泳いでいました。外人も結構いたねぇ。クマ兄さんは海パンを持っていなかったので膝までしか海に入れませんでした(右下)。



竹富島ビジターセンター(珊瑚資料館)
 珊瑚資料館(無料)では珊瑚の増え方や種類などの資料が展示されていました。休憩をかねて入ってみるとちょうどいいね。
 この資料によると、竹富島はサンゴ虫が作り上げたものなんだそうです。島の中心部には堆積岩の一種である珪岩が核のように頭を出していますが、大部分はサンゴ礁が隆起してできた琉球石灰岩という岩石で出来ているそうです。



竹富島の集落
 竹富島の集落は時の流れが止まったような場所でした。サンゴの石垣、ふくぎの防風林、赤瓦の屋根、各家の建築様式、どれをとっても古い沖縄の雰囲気たっぷりです。これがテーマパークのような作り物ではなく、実際に人々が生活していると思うととても心引かれる街並です。そして、この集落の中を有名な水牛車がゆっくりと廻っています。この集落は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。



なごみの塔と上からの風景
 なごみの塔は以前は火の見やぐらとして使われていたそうです(左)。とても急な階段を登ると何とか二人が立てる程度の広さの展望台になっています。ここから見た風景は絶景!周りにはこの塔よりも高い建物は無く集落、そして海を見渡すことが出来ます(左上と右上)。



シーサー
どこの家の屋根にもシーサーがいました。しかも、どのシーサーも顔や形が違うんだね。



アイヤル(星砂の浜)
 竹富島の東側にあるもう一つの星砂の浜。時間が余ったので行ってみました。集落から離れているせいか観光客もまばらで隠れスポット的な場所でした。浜には星砂のほかに枝サンゴなんかもたくさん転がっています。沖では各離島行きの高速船が爆走し、浜にはアダンの実もなっています(右上)。ということはヤシガニもいるかな?



 竹富島では放牧が盛んに行われているようです。牛のほかに馬も見かけましたよ。



あやぱにモール
 一日の観光を終え、石垣島に戻ってきました。離島桟橋から徒歩5分くらいのところにあやぱにモール(公設市場)があるので、ぶらぶらっと夕食を食べるところを探しながら行って見ました。すると、ありました!右写真ではちょっとわかり難いですが手前の緑がゴーヤ(にがうり)で隣がナーベラー(へちま)です。普通に売ってるんだね。



島料理 一仙
 あやぱにモール近くにあった島料理一仙。ここで夕飯をいただきました。普段より混んでいたせいなのかなかなか料理が出てこなかったのが残念です。美味しかったのに。
 お刺身盛合わせ。定番のマグロもあ
りましたが、見たことのない魚も盛り付
けてありました。
 うみぶどう。ぷちぷち感が良い!
毎日食べていたら病み付きになり
ました。
 グルクンの塩焼き。グルクンはから揚げにして食べるのが一般的のようですがここはあえて塩焼きに挑戦。脂の多い川魚という感じがしました。淡白な味だけどね。
 今回の沖縄旅行で食べた各種のちゃんぷるーの中でクマ兄さんの一番のヒット商品、ソーメンちゃんぷるーです。そうめんをメインにちゃんぷるーにした単純な料理ですが、ちゃんぷるにすることで素麺の深い味を味わえます。
 てびちのから揚げ。てびちを団子状にしてから揚げにしたものです。このお店のお勧め料理のようでした。美味しかったですよ。足の形が苦手な人でも食べれるんじゃないかな。



ハイパーホテル石垣島
 離島桟橋に近く、料金も安く良いホテルでした。ただし、チェックインでトラブルがありましたが。このトラブルの対応がもう少しよければ気持ちよかったのですが。
トラブルとは・・・クマ兄さんがインターネットで予約をしたのですが、この予約時のクマ兄さんの名前をホテルの受付担当者がコンピューターに間違った名前で登録してしまったようです。そしてこのホテルは自動チェックイン機を使っているようなので、予約者の名前とクマ兄さんのカードの名前が異なっているためチェックイン、カードによる支払いが出来ませんでした。フロントで対応してくれたのですが、十分な説明も無く、クマ兄さんがフロントのお姉さんにとても手間を掛けさせているかのような対応がいまいち感じよく無かったですね。



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