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湯豆腐


2010.12.11


 美味しい湯豆腐が食べたい!とペンギン姉さんがつぶやいた。という理由により京都へ日帰り観光に行くことになりました。前回は宇治金時だったような・・・。美味しい湯豆腐ってどこで食べられるんだろう?



多賀SA
 今回も3時起き、3時半出発。前日早めの22時就寝だったので、意外と順調に走れます。眠くない。

 北陸道をひた走り、6時半に名神道の多賀SAに到着。ここでトイレに行ったら、ネコ娘が起きだして「お腹空いた〜」っていうので、コンビニで朝食を購入して車で食べました。

 7時過ぎ出発。京都東ICを目指します。



醍醐寺
 京都東ICで名神道を降り、ガソリンスタンドで給油。その後、府堂35号線を南下して醍醐寺に到着。7時45分ごろに着きました。ところが、醍醐寺の参拝は9時からのようで、駐車場も開いてない。駐車場の入口に一台、先客がいました。うちの車が続いて車を停めると、後ろに三台目が駐車。早くも行列?なんて思っていたら、8時になって駐車場が開門。駐車場に入れました。
 8時に駐車場に入れたものの、やっぱり参拝は9時から。なので、ペンギン姉さんとネコ娘は車に残ってテレビを見ながら時間をつぶすことに。クマ兄さんはちょっと周辺を散策。

 駐車場周辺を散策すると、報恩院という建物があったので入ってみました。ここは、無料で、しかも9時前から参拝できます。中に入っていくと、護摩道場って表札のある建物があり、不動明王が安置されていました。
 お土産屋さんが入っている一角にいくと、かろうじて紅葉が見られました(左)。だいぶ葉は落ちてしまいましたが、それでも真っ赤な葉がきれいでした。三宝院前の通りの葉は全部落ちてしまっていたけどね。
 左は国宝の唐門。朝廷からの使者を迎えるときだけ門をひらいたそうです。この間の7月に修復されたばっかり。ピカピカのもんだったので、国宝とは思えなかったよ。1599年に作られた門なんだって。
 唐門の前を歩いて仁王門へ(右上)。仁王門から先が有料エリアです。600円/人だったかな。
 仁王門に安置されている仁王像は重要文化財。1134年に作られたものだそうです。もとは南大門に祀られていたそうですが、仁王門に移されたんだって。つるるんとした仁王像なので、近代になって作られたものかと思ったよ。よく見ると古いものだったけど。
 仁王門で拝観料を支払い、下醍醐エリアへ。ところどころ紅葉が残っていてきれいだな?それにしても・・・以前来たような気がする・・・。いつだろうか?
 ネコ娘の先導で進んでいくと、お経のようなものが聞こえてきました。近づいて行くと清瀧宮拝殿というところに向かって何かを唱えている集団(お参り集団と命名)がいました。仏教系の学校かな?実はこの清瀧宮拝殿も重要文化財でした。1097年に建立され、文明の兵火で焼失するも、1517年に再建されたものだそうです。
 醍醐寺の目玉?五重塔。これは国宝です。醍醐天皇の菩提を弔うため、951年に完成したものです。951年っていったら平安時代だよ!?1000年も前に作られたものだよ!?どんだけ古いんだ〜!!
 ってことですが、初層(一階)の内部には両界曼荼羅とか真言八祖が描かれているそうで、それらももちろん国宝です。日本密教絵画の源流をなすものと言われていて、10世紀の絵画としては唯一のものだそうです。そして、真言八祖像にある空海の絵は、現存する空海の絵としては日本最古のものなんだそうです。中を見せろ〜!

 でも、上のお参り集団は五重塔は素通りしてました。なんで〜?
 お参り集団が金堂でお経?を唱えて参拝していたので、先に不動堂をお参りしときました。不動堂の中には不動明王が安置されています。うーん、すごいのかすごくないのかわからん・・・。
 お参り集団が次へ行ったところで、金堂へ。この金堂も国宝です。醍醐寺は国宝がいっぱいだねぇ。金堂は醍醐天皇によって926年に建てられたのですが、二度焼失し、現在のものは豊臣秀吉の命によって紀州の湯浅から移築されたものだそうです。金堂が醍醐寺の中心のお堂で、薬師如来坐像が醍醐寺の本尊なんだそうです。
 金堂をお参りしてもう少し山の方へ。不動堂の奥に行くと伝法学院という修行道場?がありました。ここで、修行僧が寝泊まりしているのかな?周辺はまだまだ紅葉が楽しめました(右)。
 さらに進むと大講堂があります。周りの建物も含めて大伝法院と呼ばれるそうです。

 右の大講堂内に安置されているのは阿弥陀如来坐像。醍醐寺最大です。他に、大日如来坐像とか大黒天なども安置されているんだって。

 左は鐘楼。大晦日の「ゆく年くる年」に出てきそうな鐘楼でした。
 大講堂の横の弁天堂まで行って、下醍醐の観光を終わりにしました。弁天堂まで橋を渡って行けるみたいだけど、池の畔から見ている方がきれいなので、橋は渡りませんでした。しばらく紅葉を楽しんでいると、鳥(名前わからん)が池の鯉を狙っていました。鯉を狙うのは良いけど、獲物がデカすぎないか?
 じゃ、そろそろ駐車場方面に戻ろうかね。再び大講堂、鐘楼を眺めつつ金堂の方へ移動。鐘楼の周りは紅葉が良い感じでした。ぎりぎり間に合ったって感じだね〜。
 金堂と五重塔の間の道。このあたりも紅葉してます。終盤だね。

 そういえば・・・醍醐寺って以前来たことあるなぁ???って思っていたのですが、やっと思い出しました。高校生の時の修学旅行で来たんだった!18年前のことなので、なかなか思い出せなかったよ。
 再び金堂を眺めつつ、仁王門を通り駐車場へ。なんとか紅葉も楽しめたな。18年ぶりの醍醐寺は、とっても新鮮でした。



 では、次の目的地に向かいますか。次の目的地は伏見。NHKの大河ドラマ「龍馬伝」を見て、久しぶりに龍馬の世界に行ってみようと思います。クマ兄さんとペンギン姉さんは坂本龍馬のファンなんでね。大河ドラマを見たのも20年ぶりくらいなんですよ。



伏見
 醍醐寺から車で30分ほどで伏見に到着。この間にネコ娘が車内で寝てしまった。伏見港公園の有料駐車場に車を入れ、なんとか無理矢理起こして京橋方面へ歩いていきます。
 10分くらい歩いたかな?京橋に到着。この付近は旅人や貨物を輸送する船着き場としてとっても栄えた場所なんです。坂本龍馬が潜伏するのに使った寺田屋もこの近く。
 京橋から50mくらいのところに寺田屋があります。2001年のGWにもここに来たので、9年ぶりか。その時も寺田屋はそこそこ人が集まっていたけど、今日の観光客の数は半端ねーな。やっぱり龍馬伝の影響か?にわか龍馬通が増えて困るぜ。こちとら中学生の時からの龍馬ファンだから、負けてられねーな。とか思いながら寺田屋の横の庭に潜入。
 寺田屋の内部を見学しようかな、とか思ったけど有料だったのと、入場できるのが小学生以上だったみたいなので、外側だけ見て終わりにしました。
 この寺田屋は本物か?偽物か?という話がよく出ます。聞いてみると、坂本龍馬が襲われた寺田屋は今の建物の横にあったそうです。その柱とか家の材料になるものを再利用して建てたのが、現寺田屋なんだって。なので、偽物と言えば偽物だし、本物と言えば本物になるそうです。
 寺田屋はかなり混雑しているし、寺田屋の前の通りは狭いのに観光客であふれかえっていて、ちょっと危ない気がしたので、すぐに撤収しました少し歩くと竜馬通りという商店街がありました。お土産屋さんがあって、ちょっと覗いてみると坂本龍馬のシャンプーボトルとか、訳の分からないお土産がたくさん売ってました。売れてんのかなぁ?



黄桜
 しばらく伏見の竜馬通りを満喫して、向かうは黄桜カッパカントリー。カッパの地方の呼び方とか、風習とかが解説されていました。なんで黄桜ではカッパをイメージキャラクターにしているんだっけ?
 カントリー内にあるカッパの像(左)。カッパってこんなに小さいの?右は、黄桜製品のラインナップ。クマ兄さんは下戸なのであまりお酒の種類は分かりませんが、呑とか辛口一献とか聞いたことあるような、TVのCMで聞いたことあるお酒が並んでいました。
 道路を渡って工場の方へ行くと、ビデオで日本酒の作り方を説明してくれるコーナーがあったり、左のような酒を絞る酒槽(さかふね)を展示していました。発酵が済んだ醪(もろみ)を袋に入れ、この酒槽に入れて押し蓋で押すと日本酒が絞られて、袋の中には酒粕だけが残る、というものです。搾りたての日本酒は美味しいんだろうなぁ・・・。



月桂冠
 黄桜の工場見学を終え、徒歩で5分ほど歩くと、今度は月桂冠の資料館に到着します。伏見のこのあたりは水が良いからか、日本酒を製造する伝統的な企業がたくさんあるようです。資料館の横は工場なのかな?
 資料館は「月桂冠大倉記念館」と言うそうですが、入館料に300円かかります。左写真の奥から有料ゾーン。お金を払ってまで見るほど興味があるわけではないので、お土産コーナーだけを物色して撤収しました。



奥田タタミ店
 伏見をブラブラ歩いて、そろそろ車に戻ろうか、ということで中書島駅方面へ歩いていると、タタミ屋さんを発見。店先にタタミが立てかけてあったのでちょっとお店の中をのぞいてみました。そしたら、おじさんがタタミを打ち直しているところでした。へー、初めて見たよ。タタミは特上のものでも一畳当たり2万円弱。一番安いものは1万円以下だったかな。何で値段が変わるのか分からないけど。うちのアパートはタタミじゃないので、ちょっと懐かしいような珍しいような感じでした。気さくに作業場を見せてくれたおじさん、ありがとうです。



 伏見港公園の駐車場に戻り、自宅で調べてきた湯豆腐屋さん「順正」に電話してみました(11:30頃)。そしたら、予約はもうできないけど、当日受け付けは可能って教えてもらいました。30分くらいの待ち時間で湯豆腐が食べられるって。じゃ、急いで行こう。

 で、京都市内をブイブイ走り、南禅寺へ。南禅寺の周辺には湯豆腐屋さんがたくさんあるんです。というのは、湯豆腐は南禅寺周辺参道の勧進料理が起源と言われているからだそうです。



順正
 12:15、南禅寺前の順正に到着。受付で名前を書いて、お土産屋さんで時間をつぶす。結構待ったな。45分くらい待ってお呼び出し。13時くらいにやっと席に通してもらいました。でも、今日の旅の目的は湯豆腐を食べることだから、なんとか目的達成できるかな。
 当日受け付けは湯豆腐コースしか注文できないって言われたんだけど、湯豆腐を食べに来ているので問題なし。花と月のコースがあったんだけど、3,000円の花のコースにしました。注文するとすぐに、小鉢が運ばれてきて、その後コンロに豆腐が入った土鍋をかけてくれます。この鍋の蓋は勝手にとっちゃいけないんだって。店員さんが蓋を触って温度を見極め、食べごろになったら蓋をとってくれます。何人もの店員さんが、ひっきりなしに蓋を触りに来てチェックしてくれました。
 湯豆腐が出来上がるまで小鉢をいただきます。野菜の煮物、ごま豆腐、天ぷら、味噌田楽などをチビチビと食べていると、店員のお姉さんが蓋をとってくれたので、さっそくお椀によそっていただきます!
 最初の1個目は豆腐の表面はあったまっていたけど、中の方は冷たいくらい。食べると割とゴロゴロしていて、固めで、大豆の味が強くてインパクトのある豆腐でした。ところが、2個3個と食べていくうちに、豆腐に火が通って温まってくると、豆腐は滑らかになり、大豆の味もマイルドになりこれまた美味しい豆腐でした。

 そういえば・・・クマ兄さんは子供の頃は豆腐が嫌いだったんだ。ところが、高校生の時の修学旅行で、やっぱりこの南禅寺あたりで湯豆腐を食べて、豆腐のおいしさを知り、それから豆腐が好きになったんだっけ。なんか、湯豆腐と言い、醍醐寺と言い高校生の時の振り返り旅行をしているみたいだな。

 ま、これで、今回の旅行の主目的は達成なのでよかった、よかった。



南禅寺
 せっかく湯豆腐を食べに南禅寺まで来たので、南禅寺にお参りすることにしました。雨が降りそうだったので駆け足で境内に突入。勅使門(左)は立ち止まらずに通過です。勅使門を過ぎるとすぐに三門が見えてきます。
 三門を通り抜け法堂へ。お参りしつつ、周囲を観察。立派な建物だ・・・。線香をあげてる人がいたので、その煙だけ一緒に浴びる。おすそわけでも少しくらいは御利益あるよね?
 法堂はもともとはかなり古いものだそうですが、応仁の乱や文明の乱で焼失し、文明11年(1479年)に建てなおされたそうです。ところが、明治26年に再び火災で焼失。現在の法堂は明治42年に再建されたものだそうです。この法堂から振り返ると三門がかなり立派にそびえています。
 法堂でお参りしたら雨がぽつぽつと落ちてきたので、駐車場に戻ることに。三門を再度見学して、無料なら三門の上に登ってみようかなって思ったんだけど、有料だったのでやめました。この三門は寛永5年(1628年)に建てなおされたもの。超巨大な三門で、内部には宝冠釈迦座像とか月蓋長者、善財童士、十六羅僕・・・とたくさんの木像が安置されています。三門自体も国の重要文化財に指定されていて、日本三大門に数えられるんだって。



 って感じで、感心しながら歩いていたら雨が強くなってきたので急いで駐車場に戻りました。南禅寺の境内は国から史跡に指定されているくらいきれいなので、天気が良かったらもっとのんびり歩きたかったなぁ・・・。



 14:00、駐車場に戻ってきたので、これから軽くドライブ。五条通を使って京都市内を通り抜け、梅宮大社や松尾大社の脇を抜けて沓掛へ。ここから、京都丹波道路(無料)で丹波。さらに、国道9号線で福知山に抜け、福知山ICから舞鶴若狭道(無料)で舞鶴までドライブしました。舞鶴東ICで高速を降り、舞鶴市内を抜けて瀬崎方面へ。ここには、事前に調べておいた自然食レストランがあるんです。



農村レストランふるる
 夕食は舞鶴のかなり市街地から外れた山奥?海沿いにある農村レストランふるるで食べることにしました。事前にWebにて調査していたレストランです。ここは舞鶴ふるるファームの中にあるレストランで地元の農家が作った季節の野菜や地元の海産物を使った料理をビュッフェスタイルで食べられるレストランです。夕食時は2200円(大人)くらいの料金ですが、お昼が湯豆腐だったのでお腹空いたので、料金分以上に食べる気満々です。
 料理はてんこ盛りにしても、何回も取りに行ってもOK。うどんとかカレーとかもあるし、刺し盛りも出てきたり、お寿司も握ってくれたりとイベントもありました。お茶もいろんな種類が飲めるし、ジュースなんかも完備。モリモリ食べれるし、美味しかったので大満足。個人的には野菜の天ぷらと万願寺とうがらしのピクルスが美味しかったかな。パスタなんかもあって女性にも良いかも。



 19:30、お腹も一杯になったところで出発。舞鶴若狭道にのって小浜西ICまで行き、ここから国道27号へ。このあたりで一度目の睡魔が襲ってきて、コンビニの駐車場で30分ほど仮眠。ペンギン姉さんに起こされて発進。
 国道27号を東進し、敦賀ICから北陸道で北上。ところが、二度目の睡魔が襲ってきて、杉津PAで10分休憩。
 さらに北陸道に戻って走りだすも、三度目の睡魔に襲われ、尼御前SAで再び仮眠。ここで24時を回る。30分くらいでペンギン姉さんに起こされ再度出発。この後はなんとか気力とビンタ(自分で)で眠気と戦いながらも帰宅。時刻は1:30でした。

 3時起きだから辛かったのかなぁ?それとも体力が落ちたのかなぁ?

 走行距離は750kmでした。







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